Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ギターデュオのデビューをしてきたのだ

先週の土曜日の事。その日は旧友Tとやっているギターデュオの練習日である。が、天気予報は台風の影響で午後から雨だとか。デュオの練習は各々のギターを持ち運ばなければならない。雨の中、ましてや台風の影響の豪雨の中、ギターは持ち運びたくない。ギターが痛む。

午前10時に起き出し、ベランダに出て空模様を見る。うーむ、なんか大丈夫そうな雰囲気なんだけどなぁ。と電話が鳴る。Tからだった。

「雨降りそうだし、練習中止して、大森に行ってみない?」

大森というのは、俺の知り合いのRが「大森にフォーク酒場みたいなとこがあるんだけど」と教えてくれた場所だ。そこはいわゆる飲み屋なのだが、店内にミニステージ的なものがあり、ギターもおいてあり、貸出自由。ようは身一つで行って演奏が出来る場所なのだ。

Tに以前その大森のことは伝えておいたことがある。俺達ギターデュオが演奏するのに、ちょうど良いんじゃないか、ということで。

俺とTがギターデュオを組んで、アコギ2本でストーンズのカバーをやる事を決めて半年ほどになる。まだ練習しかした事がなく、人前での演奏はない。あまり大きなライブイベントとかに出る勇気は現時点ではないし、バンドの熟成度も足りない。フォーク酒場的な場所なら、客も少ないだろうし、デビューにはもってこい、という訳だ。

店が6時開店との事で、6時に大森駅の改札前で待ち合わせる。時間に余裕を持って行ったので、5時半には大森に着いた。適当なカフェでビールを飲もうと思ったが時間が半端だ。仕方ないので駅前のコンビニで缶ビールを買って飲む。

6時前にTと合流し、店に行く。入り口の雰囲気がちょっとやばい感じのスナックのよう。意を決して、6時ちょいすぎに店に入る。思ったより広い。4人掛テーブル2つにカウンター。客はゼロ。

カウンターに座り、Tはビール。俺は芋焼酎をロック。ちなみにこの店のシステムはチャージが1,600円。それに実際に飲み食いした分の合計が料金となる。

客は俺達以外にいないし、そもそも今日は敵情視察といったつもりなので、あまり演奏する気はなかった。マスターと雑談を交わす。マスターのアイドルは吉田拓郎とのこと。なるほど、店には拓郎のポスターが3枚ほど貼ってある。俺は正直、拓郎は判んないだよね、好き嫌い以前に判らないってのが、正直な感想。知らないってのが正しいかも。

マスター相手に、うちらはストーンズのカバーデュオなんだと説明したり、各自の音楽のバックボーンの話をしたり。まあ、よくありがちな酒の席の音楽好きの雑談。

そのうち、女性の一人客が入ってきた。俺達から2席ほど離れたカウンターに座る。まあ、マスター含めて俺達二人とその女性一人客、計4人。彼女も会話に入る。やっぱり彼女のアイドルも吉田拓郎。マスターが拓郎好きだから、拓郎好きな人が客になるのも自然な流れだな。

そのうち、飲み物を個別に頼むよりボトルにしようとジンビームをボトルで。これらを適当にかっくらっているうちに、だいぶ酔ってきた。その頃、一人客女性がマスターに拓郎をリクエストして、マスターが拓郎の弾き語り。

すみません、拓郎知らないんで、マスターが何の曲やったか判らなかった。

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で、その頃、なぜか和服を着た女性が一人でまたやってきた。なんで吉田拓郎をアイドルとするマスターのやっているフォーク酒場に和服女性が一人で来るのかよく判らない。

ここが、神楽坂の小料理屋なら理解出来るんだけどさ。で、結構酔ってきたので、Tに「せっかく来たから俺達も1,2曲やっていこうぜ」とけしかけて演奏する事にする。

俺達はストーンズの曲をやるうえで、カポ(ギターの小道具)やブルース・ハープ、スライドバーがいる。それらがなくても演奏出来る曲は4曲ほどしかない。

で、尚且つ、フォーク酒場に合う曲となると「WILD HORSES」というバラードくらいしかない。で、これをやる。酔っているので、だいぶに演奏が出鱈目だ。俺のコーラスもかなり適当だったw

で、もう一曲やるかとなったが、他にやれそうなのが「サティスファクション」だが、これフォーク酒場にはまったく合わない。が気にせずやる。おまけにこれは前回の練習で初めてやった曲だから、まだ構成やアレンジが決まっていない。かなりグダグダな演奏。客観的に見て、酷かった(笑)

Tが「お前も歌えよ」と俺に言う。が、俺がリードボーカルやる曲って「SYMPATHY FOR THE DEVIL」っていう、ストーンズのかなり癖のある曲。まあいいや、酔った勢いとやる。これに関しては、自分がボーカル取っていたので、全体的な出来をチェック出来る余裕がなかった。

ということで、現在俺達が出来る曲を演奏して、満足して(満足したのか?)店を後にする。ボトルもまだ半分くらい残っているし、また行かなくては。

果たして俺達ギターデュオのデビューの出来がどうだったかは、正直判らない。まあ、100点満点中、35点くらいだろう(笑)

だが、マスター、女性客、和服客とたった3人の前(おまけに吉田拓郎好きな人達ばかり)で、ストーンズをアコギでやって、受けが良かったとは思えない。でも、まず初演奏がないと次もないしね。

だから、この一歩は小さな一歩だが、これをきっかけに次に行ければ良いのだと思う(事にしよう)