Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

昔語り

大阪で生まれた女

だから、何度言ってもウチの気は変わらへんよ。もう、帰って欲しいんやけど。しつこいなあ。何度も言うとるやろ。ウチ、しつこい男は嫌いやて。 本気、へえ本気なんか。ウチも本気やったで。アンタがこの店に来てくれてる間は。そりゃそうやろ。だって、大事…

結構長く生きている気がする

あまり自分のblogで書いた事はないのだが(というか多分初めてだ)、今日は俺の誕生日だ。53歳になった。びっくりだ。 というのは嘘だ。今更驚くようなことでもない。正直な気持ちを書き記すとしたら「俺もよくこの歳まで生きてきたなぁ」程度の感慨しかない…

みかんの木

在宅ワークをしているので、一日中家にいる。外に出るのは昼食を買いに行く時くらい。たまに、気分転換に近所を散歩したりする、五分程度だが。 散歩をしていたら、みかんの木に遭遇した。へえ、良い景色だな。思わずスマホで写真を撮る。こういった果実の木…

ジュリア・ロバーツとカシスオレンジ

恋敵と差しで酒を飲んだ事が一度だけある。 ミヒロが亡くなった事を教えてくれたのは共通の知人だった。俺は衝撃を受け、そしてそれはあり得ない事じゃないと、どこかでそれを受け入れている自分がいた。彼女の住所を調べ、俺はチャコールグレーのスーツに黒…

Van Halenを聴いていた頃

ロックギターの革命児と呼ばれる、エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなった。ロック好きな人にとってはかなりの衝撃だったようで、facebookなどでは、やたらと追悼コメントを上げる人が多かった。 俺はヴァン・ヘイレンに関しては、それなりに好きといった…

見えざるものが見えるということ

前回の部屋探しの話で、相方の持っている特殊な能力のことをちょっと書いた。 リモート部屋探し - Some Were Born To Sing The Blues すると「自分の知り合いに、そういった能力を持った人がいる」とコメントを下さった方が複数いた。そうか、この能力は格別…

一度上げた生活レベルは簡単に落とせないということ

一度生活レベルを上げると、下げるのが難しいという話はよく聞く。確かにそうなのかもしれないと、最近しみじみ思っている。 相方と一緒になって12年。その間に住んだ物件は、東京時代に二軒、札幌で一軒の計三軒。初めて二人で暮らしたマンションは2DK…

本当の贅沢とは

今考えると、かなり贅沢だったのだなと気付く事がいくつかある。それを思い出したので、今日はその事について書く。 うちの実家は、祖父の代まで農家だった。どこまで本当かは不明だが、明治、大正時代辺りまでは地主だったのだと言う。確かに、実家の土地は…

永遠に生きる

俺は年齢的に「棺桶に片足を突っ込んでいる」状態だ(実は、自分でもこの言葉が好きだったりする)。最近読んだあるブログで「棺桶に腰まで入った状態」と自分を表現されている方に遭遇した。その人は俺よりも若い。なんてこった。じゃ、俺は既に片足じゃな…

俺がベースを手にした頃

たまには音楽の事でも書こう。ロックバンドの編成は、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードというパターンが多いと思う。現に、俺が今東京で組んでいるバンドもこの編成だ(俺の担当はドラム)。 俺は過去に所属したバンドの数はあまり多くない。多…

親から貰った二つの教え

俺が子供の頃(とは言っても小学生から十代の半ばくらいかな)、人気の刑事ドラマと言えば「太陽にほえろ」と「Gメン75」だった。俺はどちらも好きだったが、どちらかと言うと、Gメンのほうが好きだったかな。 Gメンのエピソードで今でも覚えているのが…

『大迷惑』を演奏しようとしていた頃

昔の邦楽に詳しい方なら、昨日俺が書いたものが奥田民生さん作詞作曲による「大迷惑」の歌詞だと気付いた人は多いかと思う。これ、単身赴任のサラリーマンの悲哀を描いた名曲だ。発表されたのは、もう30年以上前になる。本当はこういった歌詞の引用はNGだよ…

柔らかな想い出は心に仕舞って

日曜日の話。やることもなく暇だったので、YouTubeを見ていた。俺が見るのは、麻雀か、鹿島アントラーズ関係か、好きなミュージシャンのライブ。あとは、ゲーム動画、大食いの人のチャンネルとか(なんで、一人でラーメン十玉とか喰えるの?) で、この日は…

オールド・グッド・デイズ

コロナの影響で在宅ワークとなっている。この件に関しては、書きたい事もないし、実際書きたくもない。夜中の零時半までテレビ会議をやって、その後の資料修正を終えたら二時。そこからシャワーを浴びて、缶チューハイを一本だけ飲んで寝る。これが人の最低…

WORK SONG(仕事の話)

俺にとって仕事というのはあくまでも飯の種でしかない。それ以上でもなければ、それ以下でもない。そして、仕事というものは、俺にとって詰まらない物の代名詞だ。勿論、世の中には「仕事が楽しくて仕方ない。たとえ無給であっても、俺はこの仕事をやりたい…

義母と息子のブルース

相方の実母は、かなりの変人だ。一つ、ロジカルな話をすると、俺と一緒になろうと思うような女性はそもそも頭がおかしい。まともな人間は俺と一緒になろうとは思わない。つまり、その頭がおかしい女性(相方)の実の母親なのだから、必然的に変人という事に…

人生は不可解だ

人生とは不可解の連続である。むしろ、自分の思った通りに物事が進む人のほうが圧倒的に少ない。「いやー、俺の人生、予定通りに進んでウハウハだぜ」なんて人がいたらお目に掛かりたい。 今から14年前の話になる。俺は某生命保険会社の現場にいた。とあるシ…

心の病という事について

今日は特に何か思うところがあるわけじゃないのだが、「心の病気」について書く。 最近思うのが、昔に比べて「鬱病」の人が多くなった気がするということ。俺が若かった頃(20年以上前)は、こんなに沢山の鬱病の人はいなかったのではないか。と書いていて早…

空から天使が降って来た

俺が今住んでいるアパートは六畳一間のワンルーム、一階である。典型的な独身男性の住む部屋だ。とか言いつつ、俺の上の階には女性が住んでいるが。なんで、女性が住んでいるか判ったかと言うと、ある夜、ベランダで物音がしたので窓を開けてみた。すると、…

何かを始めるのに遅すぎる事はない

よく「何かを始めるのに遅すぎる事はない」と言う。これは真実だと思う。というか、これが嘘八百の綺麗事だと言われたら、俺は困ってしまう。何しろ、サックスを始めたのが38歳。ドラムは40歳。そしてピアノに手を染めたのが50歳目前だったからだ。こんな歳…

ブレスレットが欲しい

先日、古い友人が誕生日を迎えた。友人という表現が適切なのかは正直判らない。友人は女性だ。彼女は俺の元上司であり、元恋人。じゃ、今の関係は何なのか?と人に問われたら、とりあえず「友人」と答えるより他ない。彼女と知り合ってから30年が経っている…

常識は疑う前に、まず確認しろ

(本日の昼食。ちなみに本日の記事とは一切関係ない)以前は「空気の読めない人」の事をKYなんて言ったものだが、今でもKYで通じるのだろうか。と、こんな質問を投げかけている俺がKYか? 「空気が読めない」というのは、結局のところ、以下の二つのど…

リーダーになるのは大変だ

世の中は、リーダー的資質を持つ人間とそうじゃない人間の二種類に分類される。無論、俺は後者だ。人の上に立つという事は、それは相応の責任も負わなくてはいけない事を意味する。俺にはそんな能力も無ければ、気概もない。人に使われて、それで「はいはい…

さらば友よ

(生まれ変われるとしたら、次はシロクマが良いかなと最近思う)相方からLINEが来た(という表現で合ってるのか?)。なんでも中学時代の友人が新潟におり、八月に会いに行くのだと言う。へえ、北海道から新潟へ旅行か、凄い話だなと思っていると、メッセー…

不思議な人

以下の文章は札幌時代に書いたものだが、何故かBlogにアップするのを忘れていた。せっかくなので今日アップしときます。*** 「不思議な人だね」ファミレスで相方と食事をしていたら、相方にそう言われた。言われたのは、勿論、俺だ。 相方が残業で、晩御飯を…

さよなら、札幌

(家から徒歩5分で、この景色に遭遇出来る。手稲山。まだ雪が残っている) 札幌に来たのが、2016年12月。札幌で約二年半暮らした計算になる。そして、今年の6月で、札幌を離れる事になった。また、東京に戻る。東京に行ったら、札幌に(仕事で)戻ることはま…

自由に生きていくのは楽じゃない

(2012年10月撮影。トルコ、クシャダス)自由に生きていく方法は100通りあると歌ったのは、浜田省吾だった。彼本人も後のインタビューで「実際にそんなに自由に生きてはいけないですよね」と語っている。俺がサラリーマンになったばかりの頃は、今みたいにネ…

人は良い事をしながら、悪い事もしている

俺は池波正太郎信者である。書く必要すらも感じないが、池波正太郎は「剣客商売」「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」などの時代物小説の大家だ。亡くなって20年以上経つ。彼の小説の主題は「人は良い事をしながら悪い事もする」だ。これは首尾一貫している…

泣きっ面のニューフェイス

夜の8時。仕事の帰り。地下鉄に乗り込んだ。運良く席が空いていた。座れる。お気に入りのビル・エバンスを聴きながら、ほっと一息ついた。 俺の正面に女性が座っているのが見えた。歳は若い。20代前半だろうか。顔が滅茶苦茶小さい。芸能人の佐々木希さんに…

人を好きになるということ

「老人ホームで70代後半の男女が痴情のもつれで殺傷事件を起こした」この衝撃的なニュースをテレビで見たのは、まだ俺が10代の頃だった。事件の概要としては、A男、B男さんがC子さん(全員70代後半)を取り合い、A男がB男さん、C子さんを殺傷したとい…