Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。そして2019年6月に東京暮らしを再開。生々流転の日々です。

飽きるということ

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(この写真は今日の記事とは関係ない。2017年に行った小樽のカフェ)

先週の金曜日は、職場の座席替えがあり、六時には上がることが出来た。そもそも、パソコンを梱包しちゃうのだから、それ以後は仕事が出来なくなるのは想定出来た筈だ。だが、そんなことはすっかり失念していた。
慌てて五時半くらいに、東京時代のサックス教室仲間のT君にLINEを送った。「今日、空いてない?」すると「七時過ぎなら大丈夫っすー」と呑気な返事が返って来た。
ストレスの溜まる仕事をやっているのだ。せっかく早く上がれたのだから、たまには気の置けない友人とゆっくり飲むか、そんな気分。東京駅で待ち合わせて、適当な居酒屋に入り、生ビールで乾杯。
T君は俺と同業者。つまり、システムエンジニア。だから、俺が現場で抱えているストレスとかを理解してくれる。これが全然違う職種だと、どういったところにストレスが溜まるか、仕事のこんなところが辛い、とかを説明するのが大変なのだ。こちらもそこまで細かく説明してまで理解して貰いたいという訳でもないし。でも、同業者ならその辺りは阿吽の呼吸というか、一話せば十判ってくれるというか、ね。そういう点が有難い。

飲み会の前半はそんな感じで仕事の話をした。後半はふと「T君、そういやもうサックスはやってないの?」と尋ねると、吹いていないとの答え。共通の知り合いであるNさん(同じサックス教室仲間)も、サックスを吹かなくなって久しいとか。なんというか、社会人になって楽器を始めた人間で、それを続けている人って実は少ないのかなぁなどと思ったりする。
そもそもT君がサックス教室に通い始めたのは、そこで友人を作る為だった。俺の札幌でのサックス教室の目的と同じである。ちなみにT君はうちの相方とも知り合いである。T君は相方のことを「姐さん」と呼んでいる。相方が東京に出張に来た時には、T君と酒を飲んだりしていた。
Nさんは結婚が決まった頃を前後して、サックスを吹くのを止めてしまった。

楽器を始めて(これは学生時代からでも、社会人になってからでも同じだと思うが)、それを止めてしまう理由は人それぞれだろう。一番大きいのは「興味が無くなった」辺りだろうか。或いは「忙しくて楽器をやっている時間がない」。だが、楽器に興味があれば、時間を作っても演奏すると思うんだよね。だからやっぱり興味が無くなったというのが一番大きな理由なんだろうな。

俺は楽器以外に人に「俺の趣味は***なんだ」と言えるものがない。映画や時代小説は好きだけれども、人に趣味と言えるほど没頭していない。ふと思い出したのが、二十代前半の頃はよくテレビゲームをやっていたな。一晩中、ドラゴンクエストの経験値上げを延々やったりとか。今でも、バイオハザード(ホラーゲームね)というゲームは好きなので、ネットとかでよくプレイ動画を見たりしている。バイオハザード4までは、俺もプレイしていた。でも、さすがに今この歳でゲームをやろうという気になれない。それはゲームをやると間違いなく、楽器をやらなくなるからだ。
どんなイケメンであろうと不細工であろうと、一日は二十四時間。これは平等だ。ゲームに二時間費やせば、その二時間分、何かを我慢しなければならない。ゲームが一日30分で済めばいいのだが、済む訳ないのは過去の経験から判っている。

サックス、ギター、ドラム、ピアノで一番挫折する可能性が高いのはドラムだ。これはドラムが一番飽きているという意味じゃない。凄く単純に腱鞘炎が悪化した場合、ドラムが一番腕への負担が大きい。それが理由だ。
ピアノはブランク期間が長くなれば、単純に弾けなくなる公算が大きくなる。だから早くピアノは教室に通いたいのだが、クソッタレの仕事がそれを許さない。
全くやれやれだ。

それにしても、いつかサックスのことも、どうでもよくなる日が来るのだろうか。サックスの音色に心が全く震えなくなる日が来るのだろうか。正直よく判らない。でも、「こんなに人を好きになったことがない」と思えた女性すらも、いつか「過去のことだ」と忘れることが出来たのだ。同じことが楽器に起きない筈もない。

俺が或る日「ゲームのバイオハザードに嵌ってます!」とBlogに書いたら、その時は「ああ、こいつサックスに飽きたんだな」と思って下さい。というか、間違いなく、サックスよりも先にBlogに飽きると思うけれども。