Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

メキシコ旅行3 2018/10/31 旅行2日目 両替と市場で買い物

メキシコ・シティ、滞在2日目。8時くらいに起きて、一階のレストランでビュッヘスタイルの朝食を摂る。

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正直言うと、このホテルの朝食はあまり大した事がなかった。だが、朝食なんてだいたいどこの国でも同じようなものだ。熱い珈琲が飲めて、トーストと玉子焼きが喰えれば、それで充分なのだ。

今回のメキシコ旅行、滞在するのはメキシコ・シティ(以下、シティ)だけ。他の都市に泊まったりする予定はない。そして今回の旅行で俺達が計画したのは次の三つだけ。
1.「死者の祭り」を見る。
2.テオティワカンという世界遺産である古代遺跡(ピラミッドもある)を見に行く(これは長距離バスに乗る)。
3.ソチミルコに行って、ボートで湖下りをする(これは地下鉄で行ける)。
9日間、シティに滞在するのに、予定イベントは三つのみ。つまり単純に考えても、6日間は何も計画無しで、何をしようとも、何をしなくても自由なのだ。

「せっかく、メキシコ行くのにそんなスカスカなスケジュールなの?」と思われる人もいるだろう。だが、それでいいのだ。
というのも、シティは標高3,000メートルの高地にある。つまり、富士山の五合目辺りと変わらないのだ。酸素が薄いから、日本にいる時と同じようなつもりで行動すると、体力を削られる。計画は余裕を持ったほうがいい。それに、俺達はもう相当な年寄だ。旅行に来て、若い頃と同じようにハードに動き回れば、ダウンするのは目に見えている。

また、旅行に来て観光地を次から次へと巡ると、後で写真とかを見返しても、一つ一つのイベントの記憶密度みたいなものが低くなって、「あれ? これなんだったっけ?」となる。
旅行なんて、「なんかやる事なくなって、暇になったねえ」くらいの気持ちでいたほうが良い(というのが俺と相方の考え方だ)。

食事を終え、二人で今日は何をしようかと話し合う。空港では100米ドル分しかペソに両替していない。今後の事を考えると、もうちょっと両替をしておきたい。
そこで、スマホでシティでのペソへの両替を検索する。今は便利な時代になったなあと思う。今どきのホテルはWi-Fiが使えるのが当然だから、スマホを持参すれば、ホテルの部屋で調べものには困らない。

検索の結果、ソナ・ロサ(Zona Rosa)という街に両替所が多くある事が判る。今度はGoogleマップで場所を調べると、徒歩で40分。さすがに徒歩は現実的じゃない。言葉の通じない、メキシコで徒歩40分は迷子になった時に洒落にならない。
地下鉄(メトロ)経由なら、30分程度で行けることが判る。
もともと、今回の旅行ではメトロに乗りまくろうという計画だったから、何も問題はない。よし、じゃ、メトロに乗って両替に行くのだ。

メトロの入り口は、昨日「死者の祭り」を見たソカロ広場のすぐ近くにある。では、ということで早速出掛ける。昨日も見た大聖堂(カテドラル)を今日も見る事になる。このカテドラルはなかなか威厳のある良い建物だ。良いものは何度見ても良い。

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地下鉄の入り口はすぐに判った。駅員らしき人にチケット売り場を教えて貰い、無事チケットをゲット。ここ、シティではメトロの乗車料金はどこまで乗っても一律5ペソ(30円)。安くて良いのだ。

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地下鉄の入り口は日本と同じように、自動改札となっている。が、チケットがペラペラの紙なので、よく読み取り不可になる事がある。その為に入り口の端には必ずスタッフが立っている。読み取り不可になった人の為に入り口を開けるのが仕事なのだ。こういった辺りが日本との違いだなと思う。
もっと自動改札の読み取り機の精度をあげれば、このスタッフをわざわざ配置する必要がなくなる。だが、きっとメキシコではそんなイノベーションを意識する事はないのだ。

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メトロのホームは日本(東京や札幌)のものと殆ど変わらない。思ったよりも断然整理されていて、清潔な感じ。もっと猥雑な雰囲気かと思っていた。

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列車が入って来る。電車も小奇麗な感じだ。想像以上に、シティのメトロは整備されている。

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但し、電車の中は色々な匂いが充満している。何の匂いか説明が難しい。一言で表すと「人間の臭い」とでも言ったら良いだろうか。まずメキシカンのわりと強い体臭、そして女性陣の濃い化粧の匂い、そして男性らの整髪料の匂い。それらが混じり合った、ちょっと日本人からすると苦手な類のものだ。
そしてメトロの中では必ず物売りに遭遇する。売っているものは様々。背中にスピーカーを背負ってCDを演奏して売る人もいる。お菓子、イヤホン、USBメモリ…色々なものを売っている。

乗換を一回して、ソナ・ロサに無事到着。
歩き出すと、この街がそこそこ栄えている事がよく判る。

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そこへ懐かしい日本語を発見。

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相方と「シティにはすき家あるんだねー」と感心する。連日のタコスに飽きて、後日この「すき家」で晩御飯を食べる事になるのをこの時はまだ俺も相方も知らない。
街は「死者の祭り」のイベントに合わせて、色々な飾りつけやオブジェがある。こういったものを見るのも、なかなか楽しい。

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通りには、大きな骸骨のオブジェが置かれている。さすがにこれはこの祭りシーズン限定で置かれているんだろうな。

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色々歩き回ったり、シェラトンホテルのフロントに行って「地図下さい。両替所ってどこにあります?」とか図々しく訊いたりしたが、なかなか両替所が見つからない。
(後で判った事だが、俺達は両替所の密集したエリアと全然違うところを検索しまくっていた)

一軒、両替所を見つけたがレートが良くない。空港の両替所が1米ドル=18.60だったのに、そこは18.20だった。相方は「もう疲れたから、全額ここで替える!」と投げやりになっていた。
俺は探せばもっと良いレートの両替所がある筈とさらに歩く。すると、裏道に入り込んで、いかにもメキシコチックな路地を歩く事になった。観光地的な場所も良いけど、こういう風景も俺は好きなんだよなあ

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至るところに、ドクロのオブジェがある。季節限定なのは明白。皆が次から次へと写真を撮りまくっている。

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地図を確認すると、「独立の塔」なるかなり背の高い塔に遭遇。いやあ、高くて良いね。しかし、俺は建造物恐怖症とでも言ったらいいのか、こういった高い奴を見ると、「或る日、ポキッと折れたりしないのかな」と不吉な事を考えたりする。

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自分の両替を済ませた相方が(俺も一軒見つけた両替所で100米ドル両替した)「メルカド(市場)に行きたい」と言い出した。ガイドブックを見ると、近くに良いメルカドがあるらしい。
メルカドに行ってみると、その近辺にやたらと両替所がある事に気づく。そりゃそうだよな。市場の近くに両替所が多く配置されるのは、当然の市場原理だ。
ガイドブックによると、このメルカドでは、色々な工芸品とかが買えるらしい。

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メルカドの入り口は、「これぞメキシコ」といった雰囲気が漂う。ある意味、メキシコのテンプレートとしか言いようがない。

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ここも、やはり入り口通路に「死者の祭り」用に作ったと思われるオブジェが置かれている。今回、この類のオブジェをいくつ見たことか。

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メルカドは、非常に小さな店がいくつも連なっている。売っているものは、どこも似たり寄ったりだ。骸骨の人形、メキシコの瀬戸物、シルバージュエリー、ポンチョ、クロス等々。

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ぱっと見には、どこも同じに見えるのだけれども、いわゆる一点ものばかりだから、根気よく探すと、自分のお気に入りの一品に巡りあえるかもしれない。俺はそんな根気はないけれど。

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ただ、こういった店をのんびりウインドウショッピングしていると楽しい。問題は、ちょっと店内を覗くと「アミーゴ!」と声を掛けられて、「何が欲しいんだ? いくらなら買うんだ?」とお店の人の攻撃を喰らう事だ。俺も相方も典型的なアジア人顔だから、スペイン語なんか通じないと普通は思いそうなもんだけど、連中には関係ない。
スペイン語でのマシンガントークが始まる。相方は多少はスペイン語が判るから、遣り取りしてたけど、俺なんかスペイン語は数字すらも判らないからね(1=ウノ、2=ドス、4=クアトロ、5=シンコくらいだ、判るのは)。

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俺はこのメルカドでは、「なんか良いシルバーリングあったら、買おうかなぁ」程度に思っていた。結構丹念にシルバーリングは見て回ったんだけど、気に入ったのには巡りあえなかった。残念である。

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下の画像は、店のおばちゃんと値段交渉で闘う相方の構図(笑) なんか気に入ったマットがあって、最終的には買っていた。

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結局、このメルカドで相方は、友人夫婦へのマグカップ、マット、ドクロ人形などを買っていた。
このメルカドの近くで、レートの非常に良い両替所があったので、200米ドル両替した。レートは、19.60だ。破格である。

とりあえず、両替と買い物という目的は果たしたので、駅まで向かってブラブラと。時間はまだ12時くらい。余裕はある。と、またまたオブジェに遭遇。今回の旅行はこういった物を見に行ったといっても過言ではなかった。

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相方に「せっかくだから、カフェでお茶でもしていこうか」と水を向ける。良さげなホテルの入り口近辺にオープンカフェがあったので入る。

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そこで、俺はしれっとコロナビールを注文。この時は何も言われなかったが、帰国してから「なんで、平気な顔してお酒頼んでんのよ!」と相方に激怒された。十何度目かの「緑紙事件(意味は判るかと)」に発展したのは言うまでもない。

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と長くなったので、本日のエントリはここまで。たかだか3時間程度の出来事なのに、どうしてここまで文章が長くなるのか、自分でも不思議で仕方ない(構成能力が欠如しているのだ)。