Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ピアノとサックスを演奏してきた。2018夏

日曜日に、通っている音楽教室のサロンパーティ(要するに発表会)があり、ピアノとサックスを演奏してきた。
ピアノはビートルズの「Yesterday」をラテンアレンジで。そしてサックスのアンサンブルでスカパラの「PARADAISE HAS NO BORDER」(TVのCMで使われている奴だ)、ソロでスティーヴィー・ワンダーの「Isn't she lovely?」の合計三曲を演奏してきた。

場所は、ホテル地下のイベントスペースみたいな(普段はバーラウンジなのかな?)ところで演奏。ちょっと演奏場所としては、バー的な雑多感が足りない。が、そこは贅沢を言っても仕方ない。
ピアノの先生から「今回のピアノは滅茶苦茶弾き辛いです」と脅されていた。ペダルが踏みづらくて、鍵盤は弾き辛い。だから演奏する前に必ずペダルの感触を確かめておくようにと。

ピアノの演奏順が来て、ピアノ前に座りペダルを確認する。確かに踏み込みが重い。これは演奏しづらいなあと感じる。演奏始まってから(普段使っているピアノと同じつもりで)、ペダルを踏み込んだら、音が途切れた(本来はペダルを踏む事で、音が伸びるのだ)。そのせいで、ロスト(自分が今どこを演奏しているか判らなくなること)した。本来鳴っている筈の音が聴こえないせいで、完璧に迷子になった。
それが二回くらい発生した。迷子多過ぎだ。ただ、ピアノに慣れた?せいか、ロストした時も「うーむ、困ったな。俺、今どこやってんのかなあ?」と頭の中で冷静に確認する事が出来た。「試しにB♭のコード弾けたら戻れんじゃねえかな?」と試したら、さらに迷走した。「駄目だ、ここは一気にショートカットしよう」と途中をばっさりカット。そして途中でまた迷子。もう最後は無理矢理に終わらせた感じ。
我ながら酷い演奏だった。相方からも「冬の演奏のほうが良かったね」と言われる始末。
帰宅してから、相方に録画して貰った奴を見たら、まれに見る酷い演奏。さすがに厚顔無恥な俺でも、ちょっとこの演奏はアップ出来ない。封印する。ただ、今回のアレンジはピアノの先生と二人で考えたもので、本来の調子で弾ければ、決して悪いものではないはず。近いうちにリベンジしたい。

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サックスアンサンブルは、全部で8人編成の大所帯。ソプラノ2本、アルト3本、テナー3本(俺含む)。大人数でやるので、どうしても細かいところが音がずれたり、グダグダだったり。それも仕方ない。何しろ、正規の練習は二回しかしてないから。
それにこういった大人数アンサンブルは、細かいアレンジやリズムがどうとかよりも、仲の良いメンツと楽しく演奏する事が肝要だ。そういう意味では、俺達は120%楽しめたと思う。
聴いているほうが、120%楽しめたかどうかは、俺達の知ったこっちゃない。
(楽しい演奏だったので音源を上げたいところだが、他の人の絡みもあるので、それは残念ながら出来ない)

サックスのソロは「Isn't she lovely?」。サックスを始めて二年目くらいで一度演奏した事がある。ただ、あの時はまだアルトサックスを吹いていたし、正直譜面通りに吹く事すら出来なかった。
今だって、サックスは上手くはない。だが、当時に比べたら経験値は増えた。少なくとも当時のように「譜面をなぞるだけ」以上の事が出来るんじゃないかな、という思いがあった。

この曲は元々アップテンポでノリが良い。ただずっとそれだけじゃつまらんなという事で、イントロにバラード調アレンジの演奏を足す事にした。そして、元々の譜面だとキーボードのソロが間に入っている。だが、こっちはテナーサックスとピアノ伴奏の二つの楽器しかない。
そこで、「そーだ。サックスとピアノでコール&レスポンスやればいいんじゃねえかな」と思いついた(コール&レスポンスというのは、サックスがその場で適当なフレーズを吹いて、それをピアノが弾き返すという楽器同士のやりとりだ)。
後で、自分の演奏を聴き返してみると、やりたかった事の半分も出来ていないような気もしなくもない。だが、まあそういうもんだ、ライブってのは。

そしてパーティが終わり、アンサンブルメンバーと近くの居酒屋で打ち上げ。やっぱりバンドっていうのは、演奏後の打ち上げが大事だよな。
気の置けない楽しい仲間達と一緒に演奏を聴き直したりしながら、馬鹿話を延々とした。性別も世代も違う人達が「同じアンサンブル仲間である」という一点で繋がって、互いに気持ち良い時間を過ごし、楽しさを共有出来た。
そういった時間を持てる事に比べたら、ピアノで滅茶苦茶失敗したとか、サックスが思った程吹けなかった事なんか、大した問題じゃない。些末な事だ。
一番大事なとこが何か、そこさえブレてなきゃ、失敗なんかいつだって取り返せる。

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