Some Were Born To Sing The Blues

酒好き(2017年秋に断酒を宣言)、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

あんた、この劣等感をどう思う

人間というのは実に面倒くさい生き物だなあとしみじみ思う。そのうちの一つが「劣等感を持つ」という事だ。

生きてきて、劣等感を一度も抱かなかった人はいないと思う。例えどんなに美人であろうとも、頭がよかろうとも、金を稼いでいようとも、劣等感というものは存在するはずだ。

俺が20代の頃勤めていた会社の社長は、身長が160センチあるかないかだった。酒を飲む度に社長は「俺がもう少し背が高かったらなあ。俺はお前みたいな背のでかい奴に負けたくなくて、仕事を頑張って来たんだ」と俺に愚痴を言った。俺は身長177センチある。
だが、それを言ったら、俺だって身体的コンプレックスは腐るほどある。

前述したとおり、俺は身長が177センチだ。1960年代生まれの男性としては、背の高い部類に入ると思う。だが、悲しいかな、足が短い。なんでこんなに短いのかなーと若い頃からずっと思っていた。参考画像を載せておく。

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俺の実弟は身長が180センチ以上あり、足も長い。おまけに顔も良く、性格も良い。近所の人や親せきのおばちゃん達は、俺と弟を見比べると必ずこう言った。
「お兄ちゃんよりも弟くんの方がハンサムだわねえ。足も長いし。同じ兄弟かしら?」
やかましいわ。さらに追い打ちをかけるように、母親までが言った。
「ホントに、***(弟の名)は良く出来てるのに、なんでアンタはこうも駄目な人なのかしらね」
うるせーよ。だが、それは事実だ。

まあ、俺の場合は10代の頃から出来損ないの兄貴、よく出来た弟という構図の中で生きて来たので、別段それで捻くれたりする事はなかった。そういうもんだとずっと体感しながら生きて来たからな。
自分の中で、そういった劣等感を受け入れてしまうと、割と生き易くなる。

身体的なコンプレックスとしては、顔(頭?)がでかいというのもあるが、俺の親父も顔がでかいから、これは遺伝だな。諦めるより他ない。ちなみに、やっぱり弟は顔が小さい。なんでだ? 俺達は異父兄弟でも異母兄弟でもないのだが…はて?

他のコンプレックスとして、字が汚いというのがある。これはかなり致命的だ。大昔、職場で年賀状を書いていたら(俺が若かった頃は年賀状の習慣はまだ生きていたのだ)、憧れの女性上司から「君は字が汚いねえ」と大笑いされた事がある。
会議で内容を自分のノートにメモして、後で見返したら、何を書いているのか判読出来なかった事もある。冗談ではない。自分で書いた字を自分が読めないのだ。
絶望しかない。早く直筆とかサインとかいう文化が廃れてくれると良いのに。ま、その習慣が終わる前に、こっちの人生が終わるほうが早そうだ。

これは劣等感とはちょっと違うのだけれども、世の中には楽器演奏の上手い奴が沢山いて驚く。俺はギター、サックス、ドラム、ピアノと色々手を出しているが、きちんとモノになったものが一つもない。
プロのミュージシャンなら上手くて当然だから、驚きや僻みみたいなもんはないのだけれど、アマチュアで「こいつ、もうプロ並みじゃね?」と思えるくらいに上手い奴がいる。
俺と同じように、普通に仕事をやっているのに、いつそのテクニックを身に付けたのだろう。不思議で仕方ない。ただ、楽器の上手いアマチュアというのは、10代の学生の頃に楽器にのめり込んだ時期があるものだ。
俺も10代の頃はギターをやっていたのだが、彼らのように上手くならなかった。これは才能の差だ。

ここでいう才能とは「楽器習得技術」と「ちゃんと練習を積み重ねて上達するまで辛抱出来る」という二つの才能を意味する。俺は残念ながら、その両方が欠けていた。
そして、当然の話ながら、中年になってから(二つの才能を持たない奴が)新しい楽器を始めたところでそう簡単に上手くなるはずがない。
サックスもドラムもピアノも当然、最下層の腕前である。まだピアノは始めてから一年半未満なので、ちょっとは上達する望みがあるかもしれない。だが、サックスとドラムは明らかに頭打ちだ。これ以上の望みはない。

となると、もう絶望しかない筈なのだが、現実はそうではない。
俺は楽器演奏の才能はこれっぽっちもなかったのだが、代りに「下手でも辞めずに、楽しく楽器を続ける才能」を持っていたらしい。だから恥ずかしげもなく、下手なサックスやピアノの演奏を堂々とblogにアップ出来るのだな。人はそれを恥知らずと呼ぶ。

俺は、この歳になっても、臆面もなく下手なギターやサックス(やら)を人前で演奏出来る(普通の人はここまで下手だと、楽器を辞めるか、或いは人前で演奏するのを躊躇する)。
なんだよ、俺って実は凄い才能持ってんじゃねえ?
と、能天気に考えて生きていけたら、コンプレックスなんてどうでもいいじゃん、とか思えるのではなかろうか。

今週の日曜日に、ギター担当で所属しているバンドでライブがあるのだ。人(バンドメンバー)の迷惑も顧みず、俺は下手なギターを弾く(でも楽しいから良いのだ)。そしてバンドの足を引っ張るのである。どうせだったら、俺の短い足を引っ張って、長くすればいいのにね。
と、あんまり上手くもないオチもついたようなので(ダジャレの才能もなかった…)、本日はここまで。あらあらかしこ。

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