Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行2 2017/10/11 1日目朝 バルセロナに到着。

 

香港から、スペイン、バルセロナへのロングフライト。さすがに11時間は長い。今までのように酒を呑める状況なら、酒を呑んで寝てしまうのだが、今は断酒の身の上。よってひたすら映画を観て時間を潰す。
お蔭で見逃した「ゴースト・イン・ザ・シェル」「ジョン・ウィックchapter2」などかなりの映画を観る事が出来た。ちなみに「ゴースト…」にはビートたけしが出演していて、日本語を喋っているのだが、殆ど聴き取れなかった。日本語吹き替え、日本語字幕のオプションがなかったので、英語音声、英語字幕(勿論たけしのセリフは日本語で、下に英語字幕が付く)で見たのだが、たけしの台詞は英語字幕で何を言っているか確認する状況であった。正直、もうビートたけしに俳優をやらせるのはやめたほうがいい。

機内では晩御飯と朝食が出た。当然、狭い機内で何もしていないのだから腹が減る筈もない。が、酒のない今の俺には食事は大事なイベントなので有難く完食した。食事中のドリンクは勿論炭酸水だ。泣けるぜ。

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朝食はスクランブルエッグとフライドヌードルから選択出来たのだが、玉子じゃ無難で詰まらんなと思い、ヌードルを選択。これが失敗であった事を実物を見て思い知る羽目になる。一言でいって不味い。ま、機内食はいつも冒険して失敗している。そろそろ学習したほうがいい。

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11時間掛かって、やっとスペインに到着。いやあ、長かった。酒を呑んでいなかったせいか、或いは映画を観ていたせいかは不明だが、トータルで3時間程度しか眠れなかった。スペインは朝の7時。今日は長い一日になりそうだなあ。

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バッゲージクレイムでスーツケースをピックアップして外に出る。ケースの中身をX線でチェックされる事もなく、あっさり入国出来た。テロがあった国だってのに、こんなに緩くていいのかなと心配になるくらい。
外を歩くと、さすがバルセロナFCバルセロナの公式ショップが空港にある。すげーなーと一瞬思ったが、よく考えたら俺はリーガ・エスパニョーラ(スペインのサッカーリーグ)には興味なかったのであった。あ、柴崎岳の所属してるヘタフェだけは別だけど。

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空港からホテルの近くまでは、リムジンバスが出ている。これは日本にいる時に相方が調べていてくれたもの。こういったアクセス情報とかは全て相方が事前に調べてある。旅行に関しては、俺が金を出し、相方が知恵を出す(情報等調べておく)という役割が完全に確立している。
リムジンバスで35分程度で、カタルーニャ広場(終点)に着く。そこから徒歩5分程度で俺達の滞在予定のホテルに行けるらしい。

滞在ホテルは相方が長年の付き合いの旅行会社に「ここにしたいんだけど、どう?」と打診する。で、担当者からOKが出るとそのホテルにする仕組み。「そこは日本人も多く泊まってるから安心です」とか「そこは過去に日本人滞在の経験がないから、弊社ではお薦め出来ません」とか担当の石田さん(仮名)は遠慮なく相方に言ってくるらしい。
今回も相方が泊まりたいと言ったあるホテルも「坂道の上だから、スーツケースを持って移動する事を考えるとお薦めしません」とちゃんとアドバイスをくれる。良い会社である。ちなみに会社名は「STワールド」だ。皆さんも機会があったら使ってみて下さい。
(うちはこの会社の石田さんとは10年の付き合いである。ただし、会った事も話した事もない。全てメールの遣り取りのみ)

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料金は一人辺り、5.9ユーロ。明朗会計だ。840円くらい。羽田のリムジンバスを思えば妥当な値段だ。

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バスは20分間隔くらいで次から次へと来る感じ。丁度待合所に灰皿があったので、さっそくスペインでの最初の一服をした。よく考えたら、免税店で煙草買っておけば良かったんだよなあ。長い間、煙草を止めていたから、そういった考えが頭に回らなかった。
バスの中は空港発着だけあって、ちゃんとスーツケースを置くスペースがある。これが有難い。
そしてこれが日本人と他の国の人の違いだと思うんだけど、俺達は旅行バッグ二つを並べてラックに置いた。すると他の旅行者は平気で俺達のバッグの上に自分のバッグを重ねる。日本(人)だとこういう事はないよね(日本人が正しい、他の国がおかしい、と言っている訳ではない)。こういった些細な異文化コミュニケーションも海外へ来ると気づかされて楽しい。

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そして40分ほど掛けて、カタルーニャ広場に到着。時間はまだ午前中の9時ちょっと過ぎくらい。いやあ、早いな。

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カタルーニャ広場と言われても、俺はピンと来ない。ああ、あの独立戦争(違います)をおっぱじめた州の名前を冠にした広場かぁ程度なものである。
相方が旅行会社から貰った地図を広げて、ここからガウディ建築のある方角に進めば5分くらいでホテルがあるよ!と言う。それはいいのだが、そもそもガウディ建築がどっちの方角にあるか判らんのだが。
「右手:左手でないほうです」「左手:右手でないほうです」という落語だがコントを思い出した。
このバス停から見える景色だけでも充分にワクワクしてくるではないか。スペインの洒落た街並の片鱗が窺える。え? 背中を見せている金髪のお姉さんを写真に収めたかったんだろうって? そんな言わなくても判り切っているような突っ込みは無用です。

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と、ここで相方がバスのスタッフのお姉さんに地図を片手にホテルの場所を尋ねる。まあ、さすがにスペイン語を丸二年勉強しているんだしな、ここはその成果を披露して欲しいところである。
(俺は相変わらずスペイン語は、数字の1,2と『お会計お願いします』『トイレどこですか?』しか言えない。見事なポンコツだ)

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「この大通りをまっすぐ行けばいいんだってさー」と相方は意気揚々と戻って来た。どうやら自慢のスペイン語が役に立った模様である。スペインとかは劇場が多いんだけど、俺は見かけると「へー、劇場だねー」とか言うんだけど、相方はスペイン語かぶれして「あ、テアトルだー(英語でいうシアター)」とか言うの。たまに癇に障るんだよな(笑)
会話にちょいちょい英単語を挟む癖のある方は、注意されたほうがいいかもしれない(大きなお世話である)。

歩き出してすぐに「あー、バルセロナは都会だなー」といった気分にさせられる。街並は古色蒼然としたヨーロッパ風の建物と現代風のブランドショップが混在している。カタルーニャ広場前からのメインストリートは日本でいう東京銀座みたいな感じ。
ただし、ちょっと道を一本それると、もうこれぞスペインて感じの風景が目白押しで楽しくなるんだけどさ。

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と、本当に5分もしないで、俺達の滞在予定のホテルに到着。ここに3泊した後、ジローナという田舎町に2泊、またバルセロナに戻って同じホテルに2泊の予定だ。
ホテルの入り口に写っているスポーツキャップに白Tシャツ、ジーンズの兄ちゃんは見知らぬ宿泊客だ。黒のシルクハットに洒落たロングコートを羽織っているのはこのホテルのドアマン。

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彼とはこの後仲良くなって、カタルーニャ独立運動の話を聴いたり、ジローナ観光スポットを教えて貰ったりするのだが、それはまた後のお話。

ホテルに着いたのは午前10時くらい。チェックインはまだまだ先。ホテルマンが2時くらいにはチェックイン出来るよー、それまではスーツケース預かってあげるよーと言ってくれたので、荷物を預けてバルセロナを歩き回る事にする。
市内は観光客用の巡回バスが何台も走っている。これは1日乗り放題で30ユーロだったかな? ちょっと高いわな。1日だけじゃ元が取れない。

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今回のバルセロナ観光のメインである「サグラダファミリア」は3日目に観に行くのだ。チケットも購入済。なので相方は今日初日のうちに、ホテル近辺にあるガウディ建築2軒を見ておきたいのだと言う。
ということで、肩掛けバッグにガイドブックを突っ込み、俺達はガウディ建築を観に行く事にした。

って、まだ初日の朝10時のとこ書いてるだけで記事がいっぱいになってしまった。
こんなペースで旅行記が書き終わるのか怪しいが、ま、これが俺のスタイルなんでしょうがない。お時間の許す方はお付き合い下さい。

下は俺達が滞在したホテルの外見。まったく相変わらず無駄にお洒落な国だぜ、スペインは。

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