Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

花火大会は涼しいのだ@札幌

札幌がいくら北国とはいえ、やはり夏は来る。東京のそれとはだいぶに違うけれども。

金曜の事だ。午後、会議をしていると、その最中にちょっとした雑談になった。今夜は花火大会があると言う。そうか、ちっとも暑くならないけれども、花火大会の季節か。
東京にいた頃、俺と相方は江戸川区に住んでいた。そして毎年毎年、江東区の花火大会を見ていた。東京の地理を簡単に説明しておくと、江戸川区江東区はお隣さん同士だ。俺達が住んでいたエリアは、江東区に近かったので、江東区の花火大会をよく観に行った。というか、相方と一緒になってから毎年見ていたと思う。
俺は花火には特に思い入れとかないけど、女性で花火が嫌いな人はいないだろう、きっと。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170731224607j:plain

札幌に来て、色々とカルチャーショックを受けている相方だが、花火大会があると知ったら、行きたくなるのではなかろうか。と思っていたら「今日は花火大会なんだって!」とLINEにメッセージが来た。これは「観に行こう!」という誘いだな。
じゃ、観に行こうかと誘いを掛けると、早速乗って来た。うーむ、判り易い。

花火は豊平川の河川敷で行われるらしいのだが、まずそこがどこだか良く判らない。相方の情報だと「中島公園で見られる」との事。職場のリーダーに訊いてみると「中島公園じゃ、あんまりよく観れないんじゃないですかねー」との話。まあ、相方が中島公園で良いと言っているのだから、それでいいだろう。
すすきの駅の改札前で待ち合わせし、中島公園を目指す(すすきのから中島公園まで徒歩で10分掛からない)。若い人達(男女問わず)が浴衣を着ていて、それが花火大会っぽくて良い。
が、気候は非常に涼しい。気温は25度ない。22度くらい、小雨も降っていたし、20度ちょっとくらいかもしれない。相方は涼しいのとお腹が空いたとの事から、肉まんを買っていた。

俺は相方と待ち合わせる前に、缶ビール2本、缶チューハイ1本を飲み干しておいた。本当は中島公園に行く途中のコンビニでアルコールを仕入れたかったのだが、馬鹿混みしていたので断念する。
くそー、花火と言えば、ビールだろ!(違うと思います)

中島公園に到着すると、既に色々な場所に人がレジャーシートとかを敷いて座っている。正直、どこがベストスポットなのか判らない。ある程度、人がいるところを探して(こんだけ人がいるって事は花火が見られるって事だよなという判断をして)、とりあえず座る。

花火が始まるが、中島公園の背の高い樹木に遮られてよく見えない。また低く打ちあがった花火は周りのビルなどの建物の陰で見えない。「ここ、全然見えないね」という事で、相方と移動。何カ所か移動したが、帯に短し、襷に長しとでも言おうか、良い場所がない。
暫くして、広いエリアに到着。ここも全てが見える訳ではないが、もう何処に行っても同じようなもんだろう。やっと落ち着いて花火見物。今年も花火を見る事が出来たなあとちょっと安堵した気分。
だが、正直言って最大の問題点は、「花火がよく見えない」事じゃない。「寒い」事だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170731224641j:plain

俺達、今花火見てるんだよな。花火大会と言えば、レジャーシート、虫よけスプレー、ポテトチップス、ビール、ウーロン茶、そして団扇だろう。これらは必須品だ。
だが、今、札幌にいる俺達に団扇は必要ない。だって、寒いんだもの。

長く生きて来たが、花火を見ながら「寒いね」と呟いたのは、人生初めてだ。

「花火見て、君が寒いと言ったから、7月28日は花火記念日」
こんばんは。俵万智です。

札幌で見る花火大会は涼しいのだ。これが札幌の花火である(無論、金曜の気温がたまたま低かっただけだ。だが、東京の蒸し暑い花火大会しか知らない俺には、これは驚きだった)。
団扇の要らない、虫よけスプレーの要らない花火大会。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170731224708j:plain

これから8月がやってくる。そして俺はきっと「俺の知らない8月@札幌」を経験する事になるのだろう。
人生、判ったような気になっているが、まだまだ判らない事ばかりだ。