Some Were Born To Sing The Blues

酒好き、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

jazzは眠い、rockはうるさい

人間、長く生きていると色々な事が起きるものである。
先週の土曜日、我が家に車がやってきた。マイカーという奴だ。偉そうな事を言っているが、ただの軽である。全然大したことない。が、50年生きてきて(ってゆーか、俺もう50歳かあ。吃驚である)、人生初のマイカー。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212408j:plain

過去に車に関しては、レンタカーを借りて運転、恋人の車を借りて運転くらいしか関わり合いがない。自慢じゃないが、30代の10年間は一切車を運転しなかったのだから、推して知るべしだ。

今も東京で暮らしていたら、当然車なんか購入していない。札幌(北海道)という車がないと身動きが取れない場所で暮らし始めたから、購入に踏み切ったに過ぎない。それに去年の12月から今年の6月までの約半年間、車無しで生活してこれたのだから、車がなくても生活は出来ると言えば出来る。
だが、車はとにかくやってきた。黒の軽。ハスラー。相方が買い物をするのに、車があると便利だしね。それに俺達の週末の行動範囲が広がるのは間違いのないところだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212459j:plain


土曜の夕方5時に車屋さんに行く。俺達の担当をしてくれたYさんから色々説明を聴き、取りあえず家に帰る。何しろ、冬用タイヤが後部座席に鎮座しているので、それを一旦マンション内の簡易ロッカーに仕舞わないといけない。その作業が終わると相方が早速ドライブに出掛けたそうな空気を出してくる。
相方は車が来る一週間前に自分の好みのドライブ用BGMのCDを選別して、それらをバッグに詰めていた。これを車内に常駐させて、いつでも自分好みの音楽をバックに運転しようという腹積もりなのだ。

相方が選択したCDは、ソウル、ファンク中心。マイケル・ジャクソンやドリカムもある。これらは全部相方の好みの音楽。
「なあ、俺の好きなCDも入れてくれよ」
「どんなの?」
「エリック・アレキサンダー
「それ、なに?」
「ジャズサックスだよ。前にコットンクラブ(東京のお高いジャズバー)でライブ見たじゃん」
「ジャズは駄目。運転中に聴くと眠くなるから」
「じゃ、ストーンズ
「ロックは駄目。うるさいから」

おかしくないか? 別に金を出したから偉いという訳ではない。だが、この車に掛かる費用の百何十万円、払ったのは俺だぞ。そしてその車を選んだのは相方。俺の意見は一切無し。車の運転をするのはほぼ相方。だから相方の好みの車を選ぶのはいい。その点に文句はない。そして経済的に俺が全額支払うのもいい。当たり前の話だ。

だが、だ。なんでジャズは駄目なのだ。ロックを聴くのが許されないのは何故だ。
世の中はいつでも理不尽な事ばかりである。

諦めて助手席に乗る。相方が車到着初日に行こうとしているのは、【N43】だ。ドリカムファンならご存じだろう。札幌の高台にある景色の良いバー(カフェ)である。
相方は車を購入する前から「車来たら、ドリカムの歌のタイトルになっているカフェに行きたい」と言っていたのだ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212546j:plain

ナビの目的地にカフェを設定してドライブ開始。当然BGMはドリカムのベスト。時間は夜の7時過ぎ。陽も落ちていい感じだ。カーナビの指示通りに走ると無事にカフェに到着。
それにしても、周りに何もないし、とてもドリカムの歌に出てくるような(厳密には歌詞に出てくるんじゃなくて、タイトルだと言う事を後で知った)雰囲気じゃない。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212622j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212638j:plain


ぱっと見には、廃墟マンションに見えなくもない。これは知らない人はとてもやってこれない場所だな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212700j:plain

店内に入ると、暗くて良い雰囲気だ。そして広い全窓。ここから札幌の街が一望出来る。なるほどね。これがこのバーの売りなんだなあ。バーというのはそもそも暗いものだけれど、ここはさらに暗い。街の夜景を見る為だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212730j:plain

メニューを見ると、東京のバーと値段が同じくらいな感じである。そしてテーブルチャージが750円ほど。相方が「チャージが一杯の値段と一緒だー(高いねー)」と驚く。
相方に帰りの運転もお願いする意味で「お酒呑んでもいい?」と確認して、ワイルドターキーをロックで注文(千円ちょっとだったかな)。相方はパイナップルジュース。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212751j:plain

残念ながら、この夜はガスっていて札幌の夜景はイマイチだった。ただ、店のスタッフに訊くと、天気が良ければこの辺りは星も綺麗なのだそうだ。
何年か前に、長野の阿智村に星を観に行って、曇りで見られなかった事を思い出した。もう長野に行くのは事実上不可能だから、札幌で星空のリベンジをしようと相方と話す。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212845j:plain

少しずつお客さんが入ってきて、一時間もしないうちに窓際のカウンター席はいっぱいになった。おまけに隣のカップルの女性が煙草を吸い出して、臭いが辛くなってきたので退散する事にした。
次は天気が良い夜に星の観察も兼ねてまた来よう。

そして翌日は、相方が「温泉に行きたい!」との事で、車で30分程度の距離にある健康ランドへ(温泉である)。
今まで、地下鉄と自転車で行けるところが行動範囲だったのだが、車が来たら、一気に範囲が広がった。今まで見た事ない場所を走っているから、気分は旅行に来た感じである。
非常に楽しい。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212924j:plain

健康ランド岩盤浴込の入館料が1,150円。東京と比べたら、断然安い。岩盤浴を楽しみ、温泉に入り、サウナと水風呂を3セット。
そしてのぼせ上がったところで、食事処に行ってビールを呑む。
いやあ、最高だな。

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704212953j:plain

f:id:somewereborntosingtheblues:20170704213007j:plain

車は明らかに俺の経済状態からしたら贅沢品だ。だが、車を得た事で、行動範囲が今までの倍以上になった。週末もやる事が沢山出来た。そう考えるとこの出費は決して悪いものじゃない。

次は、富良野まで車で出掛けて、ラベンダーを見なくてはね。