Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

またスキーに行って来たのだ

先週末の事だ。二日連続で温泉に入ってきた。いや、これは正解じゃない。先週の日曜の事だ。一ヶ月振りにスキーに行って来た。
札幌に来るまでの長い人生49年の中でスキー経験は3回のみ。単純割り算すると、16年に1回スキーをした経験になる。意味ないな、この平均値は。
そして、札幌に来て三ヶ月半。その短い期間で2回のスキー経験。いかに環境によって人の経験や状況が変わるかという証明だな、これは。

土曜日の夕方。ピアノ教室を終えた俺は、とある温泉場にいた。温泉とは言っているけど、厳密には健康ランド未満、銭湯以上といった感じの湯場。でも、ちゃんと温泉なので文句はない。料金もたったの440円だ。銭湯価格だな。

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札幌に来た時から「日帰り温泉とか、健康ランドとか行きたいなー」と思っていたのだ。だが、真冬にそういったところに行くと、帰りの電車や寒い雪の帰り道で風邪を引く可能性がある。で、冬の厳しさが過ぎるまでずっと待っていたのだ。

やっと冬も終わりを感じるような気候になったので、喜び勇んで温泉に出掛けた。丁度その温泉がピアノ教室から家に帰る途中駅にあったのも都合が良かった。

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販売機でチケットを買って早速脱衣所に。土曜の夕方5時近く。風呂に入るには非常に良い時間だ。入ってみると想像以上に混んでいて驚いた。洗い場はかなり数があるのだけれども、浴槽が思ったよりも小さい。なんというか、ちょっと立派な銭湯といった規模か。それでもサウナも2種類あるし、露天風呂もある。なんといっても、家の風呂と違って浴槽が大きいのが気分が良い。それに温泉だしね。家みたいにバスクリン入れて誤魔化してるのとは訳が違う。

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いつものようにサウナと水風呂を繰り返してフラフラになって気分よく風呂をあがる。トータルで1時間半くらいいたかな。ここはお食事処があるのだ。無論、それが目当てでもあった。風呂上りのビール、これが温泉における最上の喜びと言っても過言ではない。

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生ビールと味付けキャベツを注文。生ビールが500円、キャベツが200円だ。安いねー。
風呂上りのビールをぐぐっと。堪らん。歳喰っていい事なんか何もないけど、唯一歳喰って良かったと思えるのが、温泉の楽しさを知った事だな。

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そしてビールを飲み干したので、天丼とざるのセット、そしてハイボール。やっぱり温泉と言えば、天麩羅と蕎麦だよねー。本当は天ざるを頼みたかったのだが、メニューになかった。残念。
そうやってハイボール呑みながら蕎麦を啜っていると、ラインにメッセージが。

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「明日、なんちゃってスキー&そり、温泉に行くんですが、参加しませんか?」と。おっと会社のチームのリーダーからだ。リーダーが最近チームに参加したFさん、Tさんとスキーに行く話をしていたのは知っていた。だが俺に声は掛からなかったから、まあ新メンバーだけで行くんだろうと思っていた。まさか誘われるとはね。

ちょっと考えた。スキーは前回30年振りにやった。悪くはなかったが、さりとて、自分からまたやりたいかと問われると非常に微妙な感じだった。だが、今回はスキー以外に「温泉」がある。これは悪くないな。それに「そり」もあるそうだから、スキーやる気にならなかったら、そり遊びして、温泉までの時間を潰せばいいだろう。そう結論づけ、リーダーに参加すると伝えた。それにしても「なんちゃってスキー」とはなんだろうか?

翌日、約束の場所に行くとリーダーがでかいワゴン車を運転している。リーダーに「なんちゃってスキー」の意味を訊くと、なんでも初心者専門のゲレンデのようで、ちびっ子用にスキー教室をやっているような場所なのだと言う。俺みたいな超ど素人には都合の良い場所なのではないだろうか。

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現地に行くと、レンタルスキーセットが2,600円。そして4時間利用可能なリフト券が1,000円。これなら、悪くない。ということでスキーをやる事にした。

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前回は30年振りにスキーをやるのに、夜中の3時まで酒を呑んで、二日酔い&寝不足だった。今回は酒も少ししか呑まず、12時には寝た。体調はばっちりだ。

そして、リーダーから「スキーやる前はストレッチですよ」と指導され、ちゃんと足を延ばす。こういったのが大事だよね。それにしても、北海道は空が素敵だなー。

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そして早速滑る。ゲレンデは傾斜も割となめらかで俺みたいな素人にはぴったりだ。調子に乗ってスピード出して止まれなくなると地獄なので、自重してゆっくりと滑り降りる。その俺の横を、小学生低学年の女子が追い抜いていく。道産子の子供たちは皆スキーが達者だ。札幌三ヶ月のおじさん(というよりも、もはやおじいさんか)よりも子供達のほうが遥かにスキーが上手い。当然だよな。

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だが、無事こける事なく、下まで無事に到着。

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そしてリフトに乗る。ところがこれが問題だった。いや、俺は高所恐怖症なんで前回のゲレンデではリフトが怖かった。今回のリフトは低かったから、そういう意味では高さの恐怖はなかった。だが、リフトを降りる時なのだが、上手くバランスが取れず、リフトを降りて滑り出した瞬間にこけて、リフトを止めるという大迷惑な客となってしまった。
その後もゲレンデを滑り降りてはリフトに乗り、リフトを降りる、そして降りた瞬間コケるを繰り返した。三回連続でリフトを降りる時にこけて、さすがにこれはまずいと思い始めた。このままだとリフトを降りる時の恐怖から、リフトに乗れなくなってしまう。

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ゲレンデを滑り降りる時は一回もコケてないのに、リフトを降りる時はこける、これはいったいなんなのだ? こういった時、おっさんは恥も外聞もないから、素直にスタッフに訊ける。チケット確認の雪焼けしたおじさんに「リフト降りる時、毎回コケちゃうんですけど、なんかいい方法ないですかね」と尋ねる。スタッフの人から「子供に言ってるんですけどね、降りる時に前傾姿勢を取るんです。そうすれば上手くいきます」と言われる。
そうか、前傾姿勢か。それを意識したら、今度は3回連続で上手くリフトから降りる事が出来た。

ゲレンデを上手く滑る事よりも、リフトをちゃんと降りられるようになることがこの日の命題となった。なんだそれ。自分の中でコツがつかめた気分になってまたリフトを降りようとしたら、コケた。あれ? 今まで上手くいってたのに。スタッフの人から「重心がよくないですねー。貴方くらいの身長なら、降りるのはもっと待っても大丈夫です」と言われる。
くそー、せっかくリフト失敗の恐怖を乗り越えたと思ったのに、また失敗か。時間は午後1時半過ぎ。滑り始めてから3時間近く経っている。リフトも10回くらい使用したし、前回よりもはるかにスキーを満喫している。個人的にはもう上がってもいいくらいだ。
だが、最後にもう一回、リフト降りを成功させたい(何しにお前はゲレンデに来てんだ?)。という事で最後に下まで滑り、ラストリフト。無事、上手く降りる事が出来た。
満足、満足。ちなみにこの日は一度もスキー自体で転ぶ事はなかった。

そしたら参加してたチームの他のメンバーが「そりやりましょう」と。彼は娘さんを連れていたから、娘さんにそり遊びをさせてやりたいんだな。ちなみにここはそりのレンタルは無料である。太っ腹だ。

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下が無料で借りられるそりだ。ここにお尻を突っ込んで滑るのである。

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そりは結構高さとスピードがあり、プチジェットコースター的な速さを堪能出来る。なかなか、楽しかった。
俺達チームもいい歳した大人達がみな参加して、そりを楽しんだ。

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この後は温泉だ。温泉場に食事処もあるという事で、そこで食事を摂る事にする。温泉場に着いた時は3時半。うーむ、微妙な時間になってしまった。温泉と言えば、やはり天麩羅と蕎麦である(ってゆーか、昨日もお前はそれ喰ったろうが)。が、その温泉場は14時から17時は蕎麦はオーダー中止なのだ。で、その時間帯にオーダー出来るのは「インドカレー」なのである。

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インドカレー? なんでもその温泉場はインドカレーが有名なのだとか。温泉とインドカレー。うーむ、結びつかない。が、それしか喰うものはないので、ラムカレーと生ビールを注文。リーダーが車の運転をしているのに、平気で酒をオーダーする部下(俺)。これは次回の査定が下がるな(笑)

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温泉は鄙びた感じでなかなか趣がある。最近の温泉場のように設備が充実している訳じゃない。シャワーを出していると、隣の人が使用する湯や水の量の影響を受けて、水流や温度がガンガン変わる。昭和のお風呂ってそうだったよなあと。

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風呂上りは無論、ビール。温泉の後のビールよりも美味い飲み物は世の中に存在しないね。

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この温泉は結構芸能人が来ているらしく、色紙が多数飾ってあった。

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前回と違い、今回はちゃんと酒を控え、睡眠をちゃんと取ってスキーに臨んだので、今日も殆ど筋肉痛がない。やっぱりスポーツをやる時はきちんと準備しないとね。

前回のスキーは殆ど「30年振りのスキーだ」というネタに近いものだった。今回のスキーは純粋に「スキーという娯楽」を楽しむ事が出来た。もう季節的に次のスノーシーズンまでスキーはしないだろう。
でも、次にスキーに誘われたら、喜んで参加する自分がいる気がする。

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