Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

ヴァレンタインのチョコに関する思い出…最後は脱線しました

去年、フリーランサーだったので、確定申告を自力でやらねばならぬ。だが、そんなもんはやった事がない。運が良い事に相方はその経験がある。よって必要な書類作成は全て相方にお願いした。

2、3日前に相方から「必要な書類出来たから送るね。そっちで申告しないと駄目なんだってさ」とメッセージが来た。そして、今日帰宅して郵便受けを開けてみるとゆうパックが入っていた。部屋に入り、封を開ける。確定申告の書類が入っていた。

そして。おっとびっくり。チョコレートも入っていた。凄いタイミングだなー。図ってたのかなー。

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今更この歳でチョコを貰っても(ましてや相方から)感激したりする訳じゃないけど、まあやっぱり嬉しいもんだよね。俺は典型的な酒飲みなんだけど、甘い物も嫌いじゃないのだ。

そういや、バレンタインのチョコって、俺がガキの頃(中学生くらい)は、女性が好きな男性に告白する為のもの、というのが定説だった。いつの間にか、義理チョコという風習が普通になって、そして友チョコ?になって、自分へ贈るという流れになったんだっけ? 今、バレンタインのチョコの文化ってどうなってんの?

今日仕事が終わってからピアノ教室に行ったのだが、教室の入っているビルの1階にはゴディバがある。普段よりもさすがに混んでいたな。昔ニュースで見たんだけど、バレンタインのチョコの売上だけで年間売上の一割になるんだとか。今はどんなもんなんだろう。昔よりもその割合は落ちている気がする。

相方と一緒になってから、毎年相方はチョコをくれる。ただし、チョコを直接じゃなくて、なんかチョコを溶かしてスポンジケーキみたいな奴(種類はよく判らない)を作ってくれる。さすがに今年はそれを送るのは無理だから、チョコをそのまま送ってくれたんだろう。

そういや、付き合ってる人とかいわゆるパートナー以外からチョコを貰った経験は人生で3回しかない。そのうち2回は中学生の時だ。
一人は、確か互いにチョコ/キャンディ協定を結んで、「3月にお返しするから、2月にチョコくれ」とお願いして貰ったのだ。義理チョコと変わらねーじゃん(笑) もちろん、俺が中学生の頃に「義理チョコ」なんて習慣はなかった。これが人生初のバレンタインチョコだ。

もう一人は、帰りの自転車置場でいきなり「はい、これ」と言ってくれたのだ。あの娘はそれ以外何も言わなかったなあ。その娘が俺に好意を持ってくれているのは、さすがに鈍感な俺でもなんとなく判った。優しい良い子だったんだけど、俺はクラスの別の女の子が好きだったんだよなあ。
人生って、なんで上手くいかないのかね。その子がくれたチョコは大事にとっておいたら、部屋に遊びに来た同級生に喰われた(笑) いよいよもって人生は上手くいかない。

そして多分人生最後のバレンタインチョコは、20代の時に付き合っていた恋人のお姉さんから貰ったのだ(ドラマみたいなエロい関係だったんじゃないよ。健全な関係だ)。当時、恋人の実家によく遊びに行ったのだ。そして、お姉さんの家に泊めて貰う事が多かった。お姉さんが或る日、「はい、バレンタインのチョコあげる」と俺にチョコをくれたのだ。バレンタインのチョコが余ってたのかな。さすがにお姉さんだって妹の恋人にチョコをやろうとは思わないだろう。


当時既にお姉さんは結婚していて子供もいた。旦那さんは地元の土木関係の社長さんだったかな。だから家が滅茶苦茶広くて、俺や恋人が泊まる部屋にも困らなかったという訳だ。地元の名士だな。
当時、お姉さんや旦那さんにも良くして貰った。
ある朝起きてキッチンに行くと、お姉さんがでかい湯呑を俺に寄越した。中には水が入っていた。「はい、呑んで」と言われたのでぐっと呑んだら焼酎のロックだった。朝から俺に焼酎を呑ませてくれた人は後にも先にも彼女だけだ。

俺はお姉さんやその旦那さんをファーストネームで呼んでいた。Kさん(旦那さん)、Mちゃん(お姉さん)て感じで(お姉さんは俺の2つ上だった)。俺は二人からは、Tちゃんとファーストネームで呼ばれていた。
近いうちに、彼らを義兄さん、義姉さんと呼ぶようにしないとなあと思っていた。事実、そのように色々な事が動いていたし。だが、土壇場でそれらは全て白紙に戻った(事情は察してください)。

人生は思ったようには上手くいかない。

バレンタインのチョコの事を思い出すと、連鎖的に朝から焼酎のロックを呑ませてくれた元恋人のお姉さんの事を思い出す(お姉さんに惚れてた訳じゃないよ)。俺に良くしてくれたあの人達全員を思い出し、なんで人生は思った通りに上手くいかないのだろうと苦い思いになるのだ。

だが別に俺だけが特別じゃない。誰だってそういったものを抱えて生きているのだ。だから、人生なんてそんなもんだと思っていればいいのだ。

そして少なくとも、俺にチョコをくれる人間がいるのだから、俺の人生だってそんなに悲惨て事でもないだろう、きっと。

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