Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行11 2016/10/14 旅行8日目 トレドを散策

楽しかったコルドバ滞在も終わり、本日はトレドへ移動である。相方がスペインへ行く前に何度も言っていた。「スペインに一日しか滞在出来ないとしたら、絶対にトレドに行くべきなんだって!」
スペインと言えば、バルセロナでありマドリッドじゃないのかなーと思ったが、これを日本に置き換えれば判りやすいのかも。日本に一日しか滞在出来ないと仮定したら、やはり東京、大阪よりも京都を勧めるよね、それと同じだ。
コルドバ→トレドの直通の電車はない。一旦、マドリッドまで出てから、トレド行に乗り換えるのだ。
朝の時間が早い。またまた「世界の車窓から」の気分を満喫する。

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朝の9時前に出発の電車だったから、ホテルの朝食も喰い損ねた。腹減ったなーって感じ。

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ちなみに、駅のホームに自動販売機がある国なんて日本くらいだろうと思っていたら、ここスペインもありました。自動販売機がある国というのは、治安が良いという解釈が出来る筈なのだ。スペインて治安はあまり悪くないのかなあ。俺達が廻った都市はいずれも治安の良かった場所ばかりだったから、そういう心配は要らなかったからなあ。

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と、マドリッド行の電車がやってきた。この日も時間通り。よく海外の電車は平気で1時間、2時間遅れるとか言うけどあれは都市伝説なのかなあ。それとも1980年代の遺物なんだろうか。スペインに関しては電車の時間は信頼の置けるものでした。

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無事、マドリッドへ到着。電車の旅は快適で良いね。バスと違ってトイレもあるし。マドリッド行の電車は英語のアナウンスもあった。大都市行だと英語アナウンスもあるようだ。

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マドリッドは駅の構内を歩いただけなのだが、それでもやはり大都市の駅だなーというのは感じ取れた。下は駅構内の有料トイレ。小銭さえあれば、有料トイレのほうが綺麗だし安心ではある(それは日本と一緒だね)。

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そして、トレド行の電車に乗り換えるのだ。

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スペインの電車は不思議な造りになっていて、座席番号1-2-3-4-5-6が進行方向を向いていて、7-8-9-10-11-12が進行方向逆を向いている。なので、座席の6番目と7番目は向き合う形になる。日本とかだとよくグループでボックス席を作るけど、それが勝手にされている状態。なんでこういう作りなのかは皆目見当がつかない。で、うちらは偶々席番号が6だった。下の写真は俺達は進行方向を向いているんだけど、向かって左側の人達は逆方向を向いているという不思議な形(と長々説明したけど、単に写真左側のスペイン美人を撮りたいが為に延々無駄な説明を書いたに過ぎない)

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トレドに到着。相変わらず、俺はトレドに関する情報(予習)が一切ないので、ふーむ、どんな街なのかなーといった感じ。

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それにしても駅舎が洒落てるよな。下の写真の建物が駅舎だ。この時点で、トレド、いい街なんじゃね?という期待が膨らむ。日本も東京駅辺りなら勝負になるかな、って感じだよね。

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俺達はスーツケースを抱えているから、まずはホテルに行かねばならぬ。観光はその後だ。このトレドでは一泊するだけだ。明日の昼にはホテルを出て空港へ行かねばならぬ。だから実質観光出来るのは今日の午後だけ。まずはホテルへレッツラゴーだ。

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今回、俺達が泊まるのは、パラドール。パラドールというのは昔の建造物をイノベーションしてホテルにしたというもの。相方はスペインに行く前から「絶対にトレドのパラドールに泊まりたい!」と熱望していたのだ。相方がネットの画像とか見せながら「ね! 素敵でしょ!」と俺を脅迫していたのはここだけの秘密だ。

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このホテルは高台にある為、アクセスはタクシー一択。まあ、歩いていけない距離じゃないけど、スーツケースある場合は無理だな。空手で体力に余裕があれば大丈夫かも。駅からホテルまでは9ユーロくらい。

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こういったホテルって、ロビーも洒落てるんだよなあ。なんか俺の知らない画家の絵が沢山飾ってあった。

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そして、部屋へ。相方は「街を一望出来る部屋リクエストしたのになー。くそー、石田(仮名)めー」とぶーたれていた。石田さんというのは旅行代理店の俺達の担当者だ。

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確かに、プールサイドの部屋でトレドの街を観るにはちょっと遠い。残念な感じ。それでも悪くはないと思うけどね。

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せっかくなので、部屋の様子でも。部屋自体はダブルベッドルームで特にこれといった特色がある訳じゃない。やっぱりホテルから見える街の景色がここの売りだよな。

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荷物を片づけて、よし街へ観光へ行こうとなった。下の写真がホテルの入り口。ホテルに見えないよなあ。そういったところも素敵だ。

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ホテル前に丁度送迎していたタクシーがいたので「セントロ(街の中心地)まで!」と乗り込む。下がタクシーで降ろされたセントロだ。いやあ、雰囲気あるなあ。

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地球の歩き方を開いて、トレドの何処を見ようかと考える。現地についてから、観るところを考えている辺りが俺達は徹頭徹尾呑気だ。まあ、やっぱりカテドラル(大聖堂)でしょ! となり、カテドラルを目指す。
街並の間から、カテドラルが見える。やっぱり、相方曰く「いちいち無駄に恰好良いよなー」である(笑)

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街を歩いていると、当たり前なんだけど、スペイン語のオンパレード。それもまた楽しいんだよね。俺はスペイン語はさっぱりなんだけど、多少の単語なら判る。そうなるとそれが楽しかったりしてさ。いい歳して阿保みたいなんだけど。

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下がカテドラルの正面。なんというか「すげーなー」以外の言葉が出てこないよね。なんで、こんな建物作れんのかなあ。でも外国の人が清水寺見たら同じ感想になるかもな。

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と、ここでストリートミュージシャンに遭遇。おっと、スペインなのに、スパニッシュギター(クラシックギター)じゃないのか、と新鮮な気分に。当然チップ払って演奏聴かせて貰いました。

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そして、カテドラルに入る。今回も日本語の音声ガイドはなかった。スペインて日本人観光客多いと思うんだけど、こういった観光名所には日本語音声ガイドが一切なかったなあ。俺達が確認してないだけで、ちゃんとあったのかもしれないけれど。まあ、俺はなくても全然構わないからどちらでも良かったのだけれど。相方は「あー、こんなことなら、ガイドさん雇えば良かったなー」と毎回のお約束の後悔をしていた。

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カテドラルを満喫したので、トレドの街を歩く。こういった世界遺産の建造物を観るのも無論楽しい。だが、それと負けず劣らず普通に街を歩くのも楽しいのだ。

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お腹も空いてきたのでランチにしようとなった。相方はもうこれを食べたいってのが特になかったので、どこでもいいと言う。そこで空いている適当な軽食を摂れるカフェっぽい店に入る事にした。

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こんなローカルなカフェなのにホール係のスタッフが英語が喋れたのでびっくりした。やっぱり観光地では英語は必須なのかな。
そしてお約束でビール。実はどうやら先日ウィスキーを大量に呑んで酔って素っ裸で寝たせいか、俺は風邪をひいていた。この日は体調がすこぶる悪かった。だが、仮に体調が悪くてもビールは飲むだろう? 酒飲みとはそういうものである。

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相方はハンバーガー、俺はホットドッグ。ハンバーガーが7ユーロちょっとなのに、ホットドッグは2.5ユーロ。やっぱり牛肉は高いのかしらん?

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この店の一番の驚きはトイレの便座がなかったことだ(笑) みんな(特に女性)はどうやってしてるんでしょうね。

地球の歩き方をチェックしながら、「シナゴガ」に行こうと決める。シナゴガはユダヤ教徒の寺院。スペインには三つしか現存しておらず、そのうちの二つはトレドにあるのだ(残り一つはコルドバにあり、それは既に見ている)。

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壁のレリーフとかが綺麗なんだよなあ。宗教的にユダヤ教とかは判らんけど、こういったものを観るだけでも意味があるなあと思う。
シナゴガの外の景色も悪くない。ということで、下の写真も載せておく。当然、見せたかったのは俺の写真じゃなくて、左端に写っているスパニッシュ美人である。

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そして次どうするかとなって、残り一つのシナゴガ見ようかとなった。これを見ればスペインのシナゴガをコンプリートな訳だ。それに何の意味があるのかよく判らんけど。

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ここは何故か、入場料が無料だった。なんでだったかな? 時間が丁度無料になる時間だったのかな。とにかく白い壁が綺麗である。

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そして、もうシナゴガも制覇したし、あとは適当に散策しようかとなった。

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地球の歩き方に載っていたもう一つの観光名所を観る事にした。ここがなんだったか名称が思い出せない。だが場所は素敵だった。

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時間も夕方になってきて、観るべきところも回ったなーという感じになっていた。あとは適当な時間にホテルに帰るだけかなーと。そうなると慌てる必要がどこにもない。街を歩くのみ、となる。

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何故か、バグパイプで行進するグループに遭遇。なんのイベントだったのかは当然判らない。

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歩いていると、素敵なスペインの秋の空を味わう事が出来た。俺のしょぼいデジカメだとイマイチなんだけどね。とりあえず写真は撮るのであった。

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相方が「ホテルからトレドの夕焼けを観たい」というので、タクシーに乗り込みホテルに戻る。途中で既に陽が落ちかけている。

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ホテルに戻り、ベランダでトレドの街の景色を楽しむ。景色ってさ、無料なのに下手に有料の場所よりもはるかに素晴らしいんだよね。こういった事を楽しめるだけでも、海外に来た意味があると俺は思う。

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遅めのランチを摂ったから、それほど空腹でもない。でもせっかくだから、ホテルのレストランで晩御飯を摂ろうかという事になった。
当然、スペイン最後の夜はカバ(スパークリングワイン)だ。本当にカバは美味しかった。

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俺達は、日本人としても小食の部類に入る。だから、海外の料理を二人前頼むなんてあり得ない。なので前菜であるヌードルとリゾットを頼む事にした。相方が「これ、シェアするから」とウエイターに言ったら、ウエイターが怪訝な顔をしていた。そりゃそうだ。前菜なんか、量も少ない。シェアするようなもんじゃない。だが俺達からしたら、これら二品を二人で食べると丁度よい腹の案配なのだ。

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こうして、俺達のトレドの一日は終わった。確かにトレドは素敵な街だ。時間に余裕があったらもう一日いたいくらいだった。というか、スペインは「いちいち無駄に恰好良い」街が多過ぎる。