Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行7 2016/10/10 旅行4日目 アルハンブラ宮殿を観る、そしてコルドバへ

さて、旅行4日目。グラナダの最終日(というか、昨日と今日しかいない訳だが)。無論、グラナダのメイン目的は「アルハンブラ宮殿」を観る事。
相方は旅行に行く前からずっと「グラナダアルハンブラ宮殿を観に行くから!」と宣言していた。俺自身、アルハンブラ宮殿にこれといった興味もなかったが、何度も何度も言われれば、さすがに刷り込みじゃないけど、覚えるわな。ちなみに、アルハンブラ宮殿というのは王様の住居エリアだ(ざっくりし過ぎ)。

俺達のチケットは、12時から入場のもの。チケットは日だけでなく時間も指定されている。混雑緩和とか、そういったのが目的なんだろう。当初、相方は午前中の時間のチケットを取得しようとしていたのだが、何故か購入出来ず、結局12時のチケットになってしまった。
相方の作戦としては、「宮殿の周りも観るものあるから、12時前にそれを観たい。で、宮殿見学で2時間くらい。その後にパラドールのカフェでお茶をする」というものだった。ちなみに、パラドールというのは昔の建物を利用してホテルに改築したもの。つまり雰囲気が良いのだ。
という事は、12時に宮殿見学だから、その前に2時間確保しなくてはいけない。よって、9時にはアルハンブラ宮殿の近くまで行っていなくては、という計算になる。
普通に朝の7時に起きて、朝食。朝食はいつもの如く、ビュッフェスタイル。まあ、鉄板ですな、これは(写真もありきたりなので、もう載せる気にもならない)。

アルハンブラ宮殿行のバス停は昨日既に確認済。乗り込むが滅茶苦茶混んでるし、時間も掛かる。相方とこんな事なら、徒歩で行けば良かったねーと後悔。30分くらい乗って、やっと到着。そして意気揚々とアルハンブラ宮殿の散策スタートだ。

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入り口に、オーディオガイドがあると思ったのだが、なかった。俺達はそれを期待していたので裏切られた。オーディオガイドがあれば有人ガイドを雇わなくても大丈夫だと思っていたのだ。だが、歴史的背景に興味のない俺はガイドがあろうとなかろうとあんまり関係ないんだけどね(相方はかなりガッカリしていた)。
おまけに案内地図も置いてない(多分、どこかにあったんだろうけど、俺らが入場を焦り過ぎて、その辺りを確認するのを忘れていた)。
仕方ないので、園内の案内図を頼りに適当に歩き出す。まだ時間は9時前後なので、慌てる必要はない。
俺達の前を明らかにスペインの小学生グループが歩いていた。いわゆる修学旅行とか社会科見学とか、そういう類だな。最後尾の男の子が俺達を見て「コンニチワー」と言う。こっちも「コンニチワー」と返してやると、小学生、大盛り上がりしていた。お前ら、日本人観たの、初めてかよ?

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途中でインフォメーションセンターみたいなところがあったので無事、園内地図をゲット。これで効率的に回れるな。アルハンブラ宮殿は、宮殿と言いつつ、城塞としての目的もあるから、下みたいな建造物が当然ある。これは別にスペインに限った話じゃない訳だ。

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この城塞エリアを歩いている最中、相方が「写真撮ってあげるよ!」と言ってくれたので、撮って貰うと見事に逆光。せっかくなので、載せておくとしよう

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そして、ここは当然見張り台的な意味合いがあるから、グラナダの街並みが見える。俺の後ろに高台が見えるんだけど、あれはもしかして俺達が昨日昇ったところかなあ?

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色々歩き回っている間に時間も丁度よくなったので、アルハンブラ宮殿の入り口に並ぶ。ここからがメインなのだ。
下の写真が入り口。やっぱり、ここでもオーディオガイドはなかった。俺達が見過ごしているだけで、どこかでゲット出来るのだろうか?

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世界遺産は、世界遺産になるだけの理由があるからなるのだ。当然歴史的背景も重要なんだろうけど、俺としては純粋に「美しい建物か否か」の判断しかない。そういう意味でやはりここは美しい建物である。

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下の写真は建物の天井なんだけど、これは石灰石を削って建造物に取り入れている。見事な造形だ。日本だって日本独自でこういったのに負けないものがある筈だ。歴史がどう、宗教がどう、とか関係なく見惚れるよなあ。

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途中で、中庭的なものに遭遇する。やっぱり人間にとって大事なものって「水と緑」なんだなという事が実感出来る。庭としての完成度は俺にはよく判らないけど、「水と緑」に触れるだけで気持ちが良くなっていくのが判るものね。

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アルハンブラ宮殿は予定通り、2時間弱程で見学終了。そしてこの後は別荘を観に行くのだ(別荘の名前は忘れてしまった)。下の写真は、中庭(説明が乱暴すぎる)。水がいいね。

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正直言うと、こういった世界遺産に関しては、俺は説明出来ないのだ。だって知らないから(ひどい)。だから、適当に綺麗に見える写真を載せてお茶を濁しておく。下の写真が別荘だ。

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下の写真は、別荘の中の写真。非常に残念だったのは、ここは外回りは見せてくれたのだが、居住エリアは入れなかった。いやあ、そこが一番見たかったのになあ。この景色も充分に美しいけどね。

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と、一通り観るべきところは見終わった。時間はまだ14時くらい。この後16時半に長距離バスに乗らねばならぬがまだ時間はある。俺はどうすんのかなーと思って相方に訊いたら「パラドールでお茶したい!」あ、そっか。そう言ってたな、忘れてたわ。
ということで、園内のパラドール(昔の建物を改築してホテルにしたもの)に行く。

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相方は、このホテルのカフェからの景色がきっといいはず!と思っていた。だが実際見てみると、それほどでもなかった。まあ、そんなもんだ。期待値上げると、大抵裏切られる。

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相方はココア、俺は炭酸水を注文。なんでビールじゃなくて炭酸水かと言うと、この後長距離バスに乗らなくてはいけないのだ。おまけに二時間半。二時間半トイレに行けない状況が判っていてビールを呑む勇気は俺にはなかった。

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2時40分くらいになったので、カフェを後にしてホテルに向かう(預かっていて貰ったスーツケースをピックアップして、長距離バス乗り場に行かねばならぬのだ)。
バス停で乗ろうとすると、同じバスに乗ろうとしたスペイン青年に「チケット買え!」と言われる。むむ? スペインはバス停留所にチケット発券機があるのだ。俺と相方は「一番前の運転手のいる入り口から乗ってそこで買えばいいんじゃないのかなー」といった感覚だったのだが、取りあえずチケット買おうという事になった。一人、1.4ユーロなのは判る、大人二枚買えばいいのも判る、だがどのボタンを押すと「確定」になるのか判らない。「確定」にならないとコインを投入出来ないのだ。俺達が唸っていると、スペイン婦人が「こーしなさい」みたいに教えてくれた。相方が「グラシアス」をスペイン婦人に連発していた。無論、俺も連呼した。

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そして市バスに乗り込む事が出来たのだが、今度はどこが「長距離バス乗り場」か判らない。相方がバスドライバーに「長距離バス乗り場に着いたら教えて下さい」とお願いしていた。当然、俺はそんなスペイン語は話せないので、相方に全て任せていた。役に立たねえ男だなー。
無事、長距離バス乗り場に着いた。ここから2時間半掛けてコルドバへ行くのだ。コルドバは4泊するのでここで落ち着ける。

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今回は、ちゃんと出発前にトイレに行ったし、アルコールも控えていた。だから、バスに乗っている間に尿意の恐怖に襲われる事はなかった。だが、バスがコルドバに着いた瞬間にトイレに行きたくなった。これはどういう心理なんだろうか?

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長距離バス乗り場からホテルまではタクシーで10分程度だと言う。そこでタクシーに乗り込みホテルまで。今回は安くて10ユーロ未満で済んだ
ここがホテルの入り口。それにしても写真が下手くそだな。全景が入ってねーな。

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このホテルは、中庭もあったりして、非常に気分が良い。グラナダのホテルは設備は良かったけど、本当に都会のホテルって感じだった。このコルドバは街全体が世界遺産だから、ホテル自体もモロッコのリヤド(民宿)みたいで、ホテル内を歩くだけでも楽しかった。

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俺と相方に共通する好きなホテルって「近代的な設備のあるホテル」じゃなくて、「趣のある古色蒼然としたホテル」なんだよね。利便性よりも雰囲気重視というか。

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ちなみに、ホテルの部屋からメスキータ(大聖堂だと思って貰えばいい)が見える。相方はこの部屋を予約する時に「メスキータが見える部屋で!」とお願いしていたらしい。眺めは非常に良かった。

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ホテルに着いたのが、19時くらい。段々と陽が落ちてくる時間に近くなってくる。まずはじゃあ街を散策しようとなった。なんといっても街全体が世界遺産だからね。歩いていて、楽しくない訳がないのだ。

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この街では相方が是非食事してみたいというレストランがあった(割と有名なところのようだ)。オックステールの煮込みがコルドバの有名な料理らしい。俺は相変わらず酒さえ飲めれば喰い物なんかどうでもいいというスタンスなので。

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店に入り、まずは何を飲もうかとなって、やっぱりスペインだからカバ(スパークリングワイン)でしょう!となった。俺はアルコールさえ入っていれば、カバだろうがバカだろうがなんでもいいんだけどね(馬鹿舌なのである)。
相方がホール係にカバを注文しているが苦戦している。なんだろう?と思ったら、店内で呑むのと持ち帰りだと税金の関係で料金が違うのだそうだ。なるほどね。確かにここは街が世界遺産であり観光地区でもあるからあまり普通のスーパーとかがない。だからレストランで部屋呑み用のアルコールを買う人がいるのかもしれない。
当然俺達は店で呑むを選択。フルボトル、22ユーロ程度(1ユーロ≒120円)。

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そして、当然相方が日本にいる時から食べたいと言っていた「オックステールの煮込み(ハーフ)」を注文。これが約6ユーロ。これは美味でした。文句なしに美味かった。

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あまりの美味さに相方が「ハーフじゃなくて、フルで良かったなー」と言った程。だから「じゃあもう一回ハーフ頼めば」と俺が言うと「他のも頼んで余裕あったら、もう一回頼もう」となった。
スペインへ来て以来、明らかに野菜摂取が足りていないでの、サラダを注文。もっとも、大半がブロッコリなんだけどね。

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そして、二人でもう一品なんかいこうとメニューをチェックして「イカフライ」を注文。いや、もう少し凝った料理が出てくるのかと思ったら、本当にイカフライだった。

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そして、こいつらを食べ終わったら、もうオックステールを頼む胃袋の余裕が無くなってしまった。小食の人間てこういう時、損だなあと思う。でも仕方ない。

食事もカバも満足したので、店を出て街を歩く事にした。メスキート(大聖堂)の前でいちゃつくカップルあり。まあ基本ですな。ピンボケなのは遠くから望遠にしたせいだ。

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そしてギターを弾いている謎のおじさん(?)。チップ払って写真撮らせて貰った。ギターの弾き語りって世界共通なのかなあ。この人は歌無しでギターオンリーだったけどね。

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そして適当に街をブラブラと。俺はこういう「街自体が世界遺産」を歩くのが好きなんだよなあ。何する訳でもなく歩くだけなんだけど、滅茶苦茶楽しい。

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こうして俺達はコルドバに到着した。この街は素敵な風景があり過ぎだ。