Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

スペイン旅行3 2016/10/08 旅行2日目 パエリアを食する@ミハス

さて、スペイン旅行二日目。そしてミハスも二日目。本日は丸々一日ミハスにいられるので、非常にゆっくり出来る。人によっては「狭いミハスなんて街に二泊もするくらいなら、その二日目は他の都市に行けばいいのに」そう思う人もいるだろう。だが、俺達年寄二人組にとってスペイン到着二日目に速攻移動するのは、色々負担が大きい。相方がミハスに二泊する事にしたのも、そういった身体的負担を減らす為でもあるのだ。
スペインで初めての朝。一番驚いたのが日の出の遅い事だ。8時を過ぎてもまだ暗い。日本が「日のいずる国」と呼ばれる理由がよく判った気がした。スペインやモロッコは8時過ぎてもまだまだ暗いのだ。下は8時過ぎのミハスの街。

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暫くしていると、陽が昇ってきて、ホテルを明るく照らし始めた。なかなか良い景色である。

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ホテル内のレストランでビュッフェスタイルの朝食を摂る。まあ、朝食は特筆すべき事は特に無し。相方いわく、パンはあまり美味くないらしい。パンの美味さがよく判らない俺にはあまり関係ない話だけどね。

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食事を終えて部屋に戻り、出掛ける準備をしていると、TVでドラえもんをやっていた。スペインでやっていた日本のアニメは「ドラえもん」と「妖怪ウォッチ」だった。あとはよく知らない。海外旅行に行く度にジャパニメーションの凄さに感心する。

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ミハスは昨日普通に回ってしまった。今日は特にやる事もないんだよなー。ということで、まあのんべんだらりとミハスの街を巡ろうぜ、という事になった。
ミハスのセントロ(中心地)に行き、適当に写真を撮ったり。下の写真を観ると観光バスが大量に並んでいるのが見えるだろう。つまり、大量の観光客がやってくるのだなあ。

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と、ここで日本レストランの看板を発見。やっぱり日本と言えば寿司なんだろうなあ。それにしても「東京」じゃなく「銀座」というのが渋い。スペインの人には「銀座」なんて言っても判らんだろうにな。

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昨日はメインの通りをざっくり歩いたので、今日は細かい道も入ってみよう(その時間的余裕もたっぷりあるしね)と色々探索。すると、なんかよさげな店に遭遇。入り口に「速水もこみちさんも来店」と書かれた文字ともこみちさんが店長らしき人と写っている写真が飾ってあった。そう、ここはオリーブオイルの店なんだなー。

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店内に入ると、オリーブオイルやオリーブオイルを材料にした化粧品とか色々売っていた。相方は「わー、ここいいもん沢山売ってるなー」と買い物モードに入った。まあ、俺はオリーブオイルもそれで出来た化粧品も興味ないから、ふーんて感じだったが。
結構大量に買い込む(トータルで50ユーロ近く買ったんじゃなかったかな? 詳細は忘れたけど)。オリーブオイルで出来たリップスティックや化粧品など。レジで女性店員さんに日本人かと訊かれたので頷くと、日本語で書かれたミハスの概略地図を貰った。やっぱり、この街は日本人が多く来てんだなあ。
下はこの店を出たところで撮ったレストラン。景色が滅茶苦茶良さそうだよね。実はここでランチしようかと相方と話したのだが、残念ながらこの店はピザ専門の店だった模様。俺達は今日は「パエリアを食べたいね」と言っていたのだ。

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さっきの店で貰った地図を確認すると「闘牛場」がある模様。地図に従って歩いていくと、闘牛場に到着。やっぱスペインというと闘牛場だよねー。

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なんかチケットを売っている窓口らしきものがあるんだけど、ちょっと詳細がよく判らない。さすがに相方のスペイン語もこういったシチュエーションで詳細を訊けるレベルまで達していない。観光客っぽい人達が窓口で色々訊いている。くそー、英語ネイティヴの観光客が訊いてくんないかな、そしたら詳細判るのによーと思いながら、後ろで控えていたが、窓口で訊いているのは、スペイン人ばっかり。うーむ…
パンフレットみたいなもんがあったので値段を確認すると、一人60ユーロ!(おまけになんか席の等級があって、微妙に値段が違う。S席、A席みたいなもんだろうか)。相方が一生懸命読み解くと、陽の当たる席と当たらない席である事が判った。陽の当たる席のほうが安い。まぶしいからかな?
相方に「闘牛観たいの?」と訊くと「観たーい」との答え。まじかよ。俺はちょっと敬遠したいなあという気分。確かにスペイン来たら、フラメンコと闘牛は外せないかもしれない。だが、生で牛が殺される様はあまり見たくないよなあ。

チケット窓口の横に売店があったので、そこで訊いてみる事にした。無論、相方がスペイン語で訊いているのだ。すると店の女の子が「4ユーロ」と答える。え? 随分安くね? 時間を訊くと「NOW!」との答え。どういう事だろう。
まあ、いいや。ということで二人で8ユーロ払って中に入る。入って意味が判った。

今は闘牛はやっていなくて、単に「闘牛場の見学料金が4ユーロ」という事だったのだ。

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俺にしてみれば、逆に良かった。闘牛場の中をゆっくり散歩できる機会なんてそうないだろうしね。

そして先程の店で貰った日本語地図を頼りに街を歩く。ここミハスは高台なのだ。なので景色が滅法良い。

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色々歩き回っていると、段々とメインのレストランや土産物屋さんを外れて一般の住宅地エリアに入り込んできた。
こういった非観光エリアを歩き回るのも、俺達の旅行のスタイルなのだ。現地の人達の雰囲気や賑わいが感じられるのも楽しいんだよね。下の写真は一般家庭の家のベランダだ。良くない? 真似したくなる美しさだよね。

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相方と歩き回っていると、あまりにも綺麗な景色に二人して感嘆するばかりなり。「宝くじ当たったらさー、ここで部屋買おうぜ。そんでお前(相方)が、日本食レストランやればいいよー」「よし、そうしよー」と阿保の日本人観光客二人組は夢想に浸るのであった。

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時間が午後の一時くらいになった。そろそろランチかなーといった感じ。実は相方と「是非パエリア食べたいよねー」と言っていたのだ。やっぱりスペイン来たら、パエリアは食べておかないと駄目でしょ、という事で。
ミハスは観光地だから、食事をする場所には事欠かない。問題はパエリアがあるかどうかだなー。
適当にレストランを物色していると、良さそうな店に遭遇。メニューを確認すると、パエリアがある。よし、じゃあここに入ろう。

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普通のレストランかと思いきや、案内されるとなんと中庭に連れていかれる。おお、オープンカフェレストランか。ここは雰囲気いいなー。

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解放感があって、気分が滅茶苦茶いい。ウエイトレスの金髪のお姉さんは普通に英語が話せる。スペインて思った以上に英語が通じるんだよなあ。これも現地に行かなきゃ判らない事だよなあ。
まずは飲み物注文。相方は炭酸水。俺はビール。メニューに「LARGE」と書いてあったから、いわゆる日本で言う「大ジョッキ」だと思ってそれを注文。そしたらウエイトレスのお姉さんが二回聞き直してきたのでなんでかと思ったら、いわゆるピッチャーだった(笑)

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パエリアはミックスパエリアと野菜パエリアの2種類。当然注文はミックスのほう。メニューに「注文してから出来上がるまで30分以上かかります。二人前以上から注文するように」と書かれている。無論、俺達は時間に制約なぞないので、平気だ。
金髪のウエイトレスさんが「パエリアは30分以上かかるけど、大丈夫?」と英語で訊いてくる。OKと答える。また30分、食い物がないと相方が辛いだろうと思いサラダも注文。

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それにしても、スペインのサラダで驚くのがドレッシングがないということだ。日本だったら、サラダを頼んだら、最低でも3種類くらいはドレッシングの選択肢があるだろう。だが、スペインでサラダを頼むと、味付けは「塩、胡椒、オリーブオイル」だけだ。ある意味、シンプルな野菜そのものの味を楽しむ事が出来る。というのは綺麗事でやっぱりドレッシング欲しかった(笑)

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ビールを呑んでいたら、お手洗いに行きたくなったので、金髪お姉さんに「ドンデ・エスタ・エル・バーニョ?(お手洗いどこですか)」と訊いたら、スペイン語でばばーっと説明された。ようは場所を説明してくれたのだというのは判ったけど、当然スペイン語は一切判らない。俺は慌てて「ごめん。英語で話してくれる?」と英語に切り替えた。素人が調子づくと失敗するという見本だな(笑)

そして、40分程して、パエリア登場。いやあー、すげーヴォリュームだ。これで二人前かあ。

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当然、俺と相方の二人で食べきるつもりなぞ毛頭ない。俺達小食二人組じゃ、無理なのだ。味付けはちょっと濃い感じだったが、悪くはなかった。日本人好みの味付けだと思う。ただ、いかんせん量の多さと味の濃さで途中で断念するんじゃないかなあ。女性二人と割と食べられる男性一人の三人くらいでシェアするとちょうどいい量だと思う。
相方と二人で頑張って食べたが、3/5程度でギブアップ。もう米は食えないのが明白だったので、具材だけは食べた。
いやあ、満腹、満腹。

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さすがに喰い過ぎで辛くなったので、ホテルに戻って休憩しようとなった。こういった時に観光地の中心とホテルが近いと良いんだよね。
パエリアの喰い過ぎで腹いっぱいだし、ミハスの街もほぼ制覇したし、どうしようか?となって、じゃあホテルのプールサイドで昼寝しようとなった(西洋人観光客はよくそうやってゆったり過ごしてるから、真似したかったのだ)。
プールサイドにベンチを敷いて、のんびりするのであった(特別出演で、相方がぼーっとしてる姿です)

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夕方になって相方がアイスクリームを食べたいと言い出して、先程散策した店近辺に戻る事になるのだが、またまた書き過ぎた。ここで一旦次回へ続くとする。