Some Were Born To Sing The Blues

酒好き、音楽好きな中年のおっさんの日々の呟き。趣味はテナーサックスとドラム。2016年冬に50歳目前で札幌に引越し、2017年春にピアノを始めました。

DEEP PURPLEのライブを観た

5月15日に、DEEP PURPLEのライブを観て来た。場所は聖地武道館。やはり外タレのライブと言えば武道館だよな。
実は恥ずかしながら、DEEP PURPLEのライブを観るのはこれが初めて。今まで何をやってたのかという感じではある。


DEEP PURPLEに関しては、話は中学時代まで遡る。当時、ギターが弾けるようになりたいと思っていた俺は、クラスメイトのY君とよく遊んでいた。彼はギターが上手かった。よく彼の家に遊びに行っては彼の弾くギターを聴かせて貰ったものだった。
彼に「なあ、なんか恰好よいロックバンドのアルバムない?」と訊くと彼はRAINBOWの「DOWN TO EARTH」というアルバムを勧めて来た。RAINBOWはDEEP PURPLEを脱退したギタリストのリッチー・ブラックモアが結成したバンドだ。俺は一発でRAINBOWのファンになった。これが洋楽の目覚めだった。大抵の中学生は、3つ4つ年上の兄や姉から洋楽の影響を受けるものだ。だが俺は長男だから、洋楽を伝授してくれる兄や姉がいなかった。3つ上の従弟は邦楽専門だった。だから俺に洋楽の面白さを教えてくれたのはクラスメイトのY君だった(そのY君もやはり兄貴がいた)。


RAINBOWのアルバムを順番に聴いているうちに、リッチー・ブラックモアは元々DEEP PURPLEに所属していた事を知った。そうなると、DEEP PURPLEのアルバムも聴いてみたくなるのは自然の流れ。当然、それ以外のレッド・ツエッペリンや他のバンドなども聴くようになる。そこから派生して、DEEP PURPLEよりももっとハードなロックも聴くようにもなれば、逆に売れ筋のポップス系の洋楽も聴くようになる。
いずれにしても、RAINBOWとDEEP PURPLEが俺の洋楽の入り口だ。
DEEP PURPLEは俺が17歳の時に再結成をする。無論、アルバムは買った。だが、当時既に他のバンドを色々聴いていた俺には再結成DEEP PURPLEはそれほど魅力的なバンドではなくなっていた(細かい話だが再結成したのは第2期のメンバーでなのだ。俺が一番好きなDEEP PURPLEは第3期だから)。
そして、20歳の頃に大学の先輩にローリングストーンズを教えられ、俺はややハードロック系の音楽から離れていくようになる。
20代後半から30代にかけては、ジャズも聴くようになったし、若い頃は馬鹿にしていた邦楽も自然と聴くようになっていた。音楽の趣味はかなり雑食に近くなっていたと思う。

そしてDEEP PURPLEはまたもやリッチー・ブラックモアが脱退してしまった。彼が脱退したのはいつだったかな。この人、同じバンドを何回脱退すれば気が済むのだろうね。ただでさえ、興味が薄かったDEEP PURPLEへ対する関心が更に弱くなった。新ギタリストを加えて来日している事は知っていたが、ライブを観に行こうとは、この30年一度も思わなかった。

そして、今年になってからだ。ネットでDEEP PURPLEが来日する事を知った(確か、去年も来日してんのかな?)。最初は「ふーん、また来てるのか」程度だった。だが、何かの拍子に「そういや、DEEP PURPLEのメンバーももう70前後だし、いつメンバー死んで解散になるか判らんなあ」と思い始めた。そういう考えになったのは、間違いくなく俺自身も歳を喰っていつ死ぬか判らないと実感している部分も多い。
まだ俺が30代だったり、40前半だったら、DEEP PURPLEを観に行こうと思ったか正直判らない。

よし、とネットの先行販売でチケットを入手。2階席だったが、ステージほぼ正面。前から3列目という良い席をゲット出来た。
当日は、お昼過ぎに某所で俺のサックスの先生がミニライブをやるというので、それをまず鑑賞。その足で九段下へ向かう。まだ時間があるので、コンビニに行って、缶ビールとミニボトルのウイスキーを入手。無論、ロックには酒は欠かせない。缶ビールはその場で飲んだ。ウイスキーは演奏が始まって2曲目には空になった(笑)

f:id:somewereborntosingtheblues:20160518003145j:plain

武道館前は俺と同世代とおぼしきおっちゃん、おばちゃん多数。髪が薄くなって腹の出たおっちゃんが普通にポロシャツで来てたり、革ジャンにシルバーのネックレスじゃらじゃらさせてる元ロックキッズのなれの果てみたいな人もいて多種多様。まあ俺も指輪とネックレスとブレスレットしまくって、痛いオヤジのルックスだったんだけどね(笑)

f:id:somewereborntosingtheblues:20160518003342j:plain

開演時間になると、照明がおちて、一気にボルテージが上がる。一曲目は「HIGHWAY STAR」。おー、生まれて初めて生でこの曲聴いたわ。そしてそこからライブが一気に加熱する。もっとも、俺はDEEP PURPLEを追いかける事をやめていたから、新メンバー加入以後の曲とかを一切知らなかった。正直この日演奏した曲の3割から4割は知らない曲だった。予習をするという作業すらもしなかった。それで構わなかったのだ。
途中途中で知らない曲をやられると、微妙にクールダウンし、知っている曲が始まるとボルテージが上がる、の繰り返しだった。ちなみに2階席は、みな着席して聴いていた。過去に色んなロックバンドのライブを観て来たけど、ずっと着席したままのライブは初めてだった。まったり聴けたけど、それは果たして良かった事なのかな?

f:id:somewereborntosingtheblues:20160518003409j:plain

そして気づくと、「SMOKE ON THE WATER」のイントロが演奏される。あー、もう終わりかあ。この曲はさすがに客席もだいぶにヒートアップした模様。
お約束のアンコールで2曲。ラストは「BLACK NIGHT」だった。なんでこの曲なんだろうか?
アンコール込で正味2時間。良く言えば非常にまとまった、悪く言えば驚きのないライブ。だがそれでいいのだ。今更、そんなものファンは望んじゃいない。彼らが元気に往年の曲を演奏してくれるだけで、俺達は満足出来るのだから。

彼らがいつまで来日してくれるかは判らない。だが、次来た時も観に行こうと決めた。初恋の彼女がおばさんになろうが、しわくちゃのおばあちゃんになろうが、永遠のアイドルであるのと理屈は一緒だ。

f:id:somewereborntosingtheblues:20160518003429j:plain