Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

Try A Little Tenderness

サックスを吹くようになって、ほぼ10年が経った。無論、中年になってから始めたから、若い人の経験値10年とはくらべものにならない。

はっきり言って下手くそで、未だにスケール吹く時もつまづいたりしている。それでも、サックス教室の発表会に何度か出させてもらって、人前で吹いたりして割と良い経験をしていると思う。

今、仕事絡みが地獄の状態で、心身ともに疲れている。現場では、無茶ぶりな仕事を回され、とても納期までに終わるとは思えない。つまり残業三昧になるということだ。

そして年末で今の会社から離れるので、今の現場も終わりにして新しい職場も探さなくてはいけない(今、求職中だ)。

つまり、仕事絡みは諸々最悪という事。

そんな時、唯一にして最大の心の安らぎが音楽だ。サックスを吹いている時が唯一、色々なしがらみから離れていられる。

「くそー。なんで吹けないかなー」そう言って悔しがっていると、俺の娘ほどの年齢のサックスの先生も笑っている。サックスに関しては、しくじっても上手く行かなくてもストレスにはならない。ミスすらもそれが音楽の楽しさの一つだと判っているからだ。これはドラムも一緒。恰好よいフィルインが叩けない。悔しい、叩けるようになりたい、そう思う。でも、残念ながら俺は下手くそな演奏者なので、そうそう上手くいかない。でもいいのだ。

少なくとも、サックスやドラムに集中している間、俺は色々なストレスから解放されている。無心になっている。純粋にひたすらに楽器演奏上手くなりたい、と少年のような心持に戻る事が出来る。

俺にとってのサックスやドラムを皆もお持ちだろう。それはスポーツだったり美術だったり、映画だったり、落語とか小説とか。或は、家族とかね。

人はそんなに強くない。何か、支えが必要だ。俺は運よく、ギター、サックス、ドラムと興味を持てるものを三つも見つけた。これらがあれば、今後も辛い時に、こいつらと過ごす事によって、至上の時を得る事が出来る。

辛い時こそ笑え、と言ったのは誰だったかな。辛い時に笑うのは俺には無理だ。だから代りにサックスを吹き、ドラムを叩こう。そうすることによって、俺はきっと頑張れるだろうから。

そうそう。大事なことなので記しておこう。

「サックスとセックスは似ている。プレイしている間は、他の事が一切頭から抜け落ちる」

落ちは、下ネタかよ! ということで、先週撮った紅葉の写真でも載せて、終わりにしよう。

頑張らなきゃいけない時もあるだろう。でも、なるべく頑張るのはよそうぜ。人一人が出来る事には限りがあるんだからな。

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