Some Were Born To Sing The Blues

Saxとジャズ、ピアノとブルース、ドラムとロックが好きなオッサンの日々の呟き

カミング ホーム

檀れいさんが出演している金麦のCM、あれは2007年くらいから放映しているらしい。

昔はあの映像を見ても何とも思わなかった。良いとも、悪いともだ。それに根本的な問題として、金麦は正直美味くない。

俺はビールならサッポロ黒ラベル発泡酒ならキリン淡麗だ。第三のビールは不味いので、それを飲むくらいなら、缶チューハイを飲む。

と、話がそれた。なんでも檀れいさんのこの金麦コマーシャルは昔から叩かれているらしい。女性からのバッシングが凄いのだとか。

何が女性陣は気に食わないのだろうな。これは男の俺の想像だが、檀れいさんが多分必要以上に夫(このCMに夫は一切映らないが)に媚びているからではないか。

だが、これだけ長く内容を変えつつ放送しているということは、このCMは人気があるのだろう、この商品の購買層である中年男性には。

つい最近のバージョンは檀れいさんが浅漬を齧り、空豆のかき揚げを食べるものだった。かき揚げ美味そうだな。

これを見て、何となくだが、女性陣が嫌う理由が判った気がした。檀れいさんの年齢からして、この金麦妻は新婚じゃない。結婚10年目くらいの設定だろう。つまり、もう夫婦互いに男と女の賞味期限が切れてる、それなのにこの金麦妻は、夫の事が大好きで、夫の為にビールを冷やし、うまい料理を作って夫の帰りを待つ。その設定が世の結婚10年目以上の妻達には我慢ならないのでは?

「うちは、あんな小っ恥ずかしい新婚みたいな空気はとっくにないわよ!」と。それが癇に障るのではないか。自分だって、檀れいみたいに殊勝で可愛くて、旦那に構って貰ってた時期があるんだからね、アンタだっていつかは旦那に一切相手にされない時がくるのよ!と…要するに女性の持つやっかみの精神だ(大丈夫か、こんなこと書いて)。

まあこれは俺の想像だから、合っている保証は一切ないけど。ってゆーか、多分間違ってるな。

まあ、そんなこの金麦妻が女性に嫌われるのは実はどうでも良い。今日言いたかったのは、俺は最近このCMを見て「金麦妻、いいなぁ…」と思うようになったことだ。無論、檀れいさんは綺麗だけれども、俺自身はそんなに彼女のファンじゃない。最近になって檀れいさんのファンになったということでもない。

では何か? 昔はどうでも良かった金麦妻のCMが最近は俺の琴線に触れるようになってきたということだ。それはつまり俺が歳喰ってCMの購買層になったということなんだろう。最近は、このCMを見ると、どうも心が癒される気がして仕方がない。

昔、缶コーヒーのCMに飯島直子さんと優香さんが出ていて「癒し系」とか言われていた。その当時も俺は「癒し」の意味が判らなかった。当時は若かったからな。癒しなんてものを欲していなかったのだよな。きっと当時の俺が欲していたのは優香さんの癒しよりも優香さんの立派なおっぱいのほうだ←死ねよ、エロオヤジ。

で、金麦妻によるほんわかした世界(それを媚びとかぶりっ子とか、アンチ派は言うのだろう)が俺を癒すのだなあ。

疲れた中年のおじさんに必要なのはささやかな癒しなのだ。そりゃ檀れいみたいな美人な奥さんが家で待ってたら、誰だって急いで家に帰るさ、誰もキャバクラになんか寄らない。でも帰宅してもまともに笑顔も見せてくれないような女房のいる家に真っ直ぐ帰るくらいなら、寄り道もするだろう、ささやかな癒しを求めて。

ということで、本日の結論。

俺も檀れいみたいな(というか、金麦のCMに出てくるような)女性に癒されたい。

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