俺が一度も会った事がないのに、一番愛している仲間由紀恵が結婚してしまったので、その悲恋に、以下の文章を捧げる(なにが、捧げるだよ、寝言は寝て言え)
俺がまだ中学生くらいだった頃の話である。今から30年以上も前の話だ。当時の中学生の娯楽のトップはAMラジオだった。今みたいにネットなんてなかったからね。
夜の8時、9時くらいまでは居間にあるテレビが娯楽の王様なのだが、そのあとは親から「勉強しろ!」とか五月蠅く言われて部屋に引っ込むので、必然的にラジオを聴くようになった。
そして、布団に潜り込んだ後も深夜ラジオは当時の俺らの最大の遊びだった。
俺は田舎の中学生だったから、無論女性とキスしたりとか、その先の世界とか一切知らなかった。当時のラジオが阿保なカップルのインタビューをしていて「最初は痛かったけど、4回目くらいから気持ちよくなった」なんて(それが本当の女性のインタビューなのか、やらせなのか、今でも判らないが)のを聴いて、「そっかー。よし、4回目辺りが勝負だな」なんて阿保な妄想を繰り広げていた。
で、当時、おすぎ&ピーコがラジオのDJをやっていたのだが、彼らがリスナーからの投稿に答えて、次のような事を言っていた(発言は全て記憶モードによる)。
「処女と交際するとか結婚するとかなんて、全然自慢出来ない事なのよ」
「処女と結婚した事を自慢するなんて、馬鹿。だって、男を全然知らない女を騙して手に入れただけでしょ」
「それよりも、男100人と付き合った女と結婚出来たら、それを自慢するべきね。そんだけ男経験ある女がアンタを選んだんだから。アンタはそれだけの価値って、女が認めたんだから」
おすぎ&ピーコはそういった意味の発言をしていた。当時の俺は物凄くそれに感銘し、それを心に刻んだ。
確かにそうだ。処女を騙すのなんて簡単だ。そして男100人知ってる女を本気で惚れさせるのは難しい。それでも、その女に惚れたら、本気で口説くんだろうね。
だったら、やってみればいい。過去の100人なんて、俺が吹き飛ばしてやるぜ! みたいにか?
俺が果たして男100人を知ってる女を惚れさせたか否かは判らない。そんな事はどうでもいい。ただ、単純な話だな。
惚れたのなら、死ぬ気で口説けばいい。それだけだ.